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しいたけのなる木

12月22日(日)
朝、アラーム 2回目で目が覚める。
私にしては早起き。
まだ眠いけれど がんばって
むくりと起きあがる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにあいさつをする。
ウーちゃんは ぶくぶくの上で
ルーちゃんは ぶくぶくの下で
きもちよさそうにしている。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。

バタバタと支度をする。

午前中に、ごはんさんと
植物やさん たかしまえんへ しゅっぱーつ!

たかしまさんと会う。
たかしまえんで採れたバナナを使った
バナナスムージーをいただく。

今季最後のバナナが売られていた。
無農薬のそのバナナは
小さくてふっくらしている。
一房購入する。

温室を見てまわる。
貴重な植物を置いてある温室にも入れてくれた。
ナウシカの腐海の研究室みたいだ。

珍しい植物がたくさんある。
おもしろい。

3人で早めの昼食をとり、こもれびの森へ行く。
ごはんさんが紅葉のきれいな山道を
走ってくれた。

赤い三角帽子みたいな木が可愛くて
うれしくなる。

絵手紙を嗜む たかしまさんが、
紙にニーチェの言葉を書いたものをくれた。
いい言葉が並んでいた。

こもれびの森でしばらく過ごしたあと、
遠くのF町へ しゅっぱーつ!

F町でWさんに会う。
Wさんは、えびすさんみたいに柔和で
福々した表情をしている。
なんか縁起いい感じがする。

活動的で懐が深いWさん。
長い時間いろいろなお話をする。
大事なお話もする。

敷地の中に まるまるしたヤギさんがいた。
こちらをじっと見ている。可愛い。

笑顔で握手をして帰路に着く。
お土産にお米をもらった。

たかしまさんを送った帰り道、

「みるさん、椎茸の木買いに行こう。」

と、ごはんさんが言った。

以前、滅多に行かないお店で
椎茸の菌を打ち込んである
コナラの木を見つけたのだ。

「まだあるかなぁ。」
と、私。

「あるよ。」
ごはんさんが きっぱりと言った。

ちょっとやる気のない感じのお店に到着。

あった!
ごはんさんが 2本カートに乗せた。
お会計を済ませ、それをプレゼントしてくれた。
うれしかった。

これは、わが家の裏庭で育てる予定。
2年後から収穫できる。

きちんと育てることが出来たら、
ぷりぷりの新鮮な椎茸をたっぷり食べれる。
夢のような話だ。椎茸天国。

どっさり収穫した椎茸をカゴに入れて
銀杏のときのように近所を練り歩くのだろうか。

去年は姫りんごの木をプレゼントしてくれた。
今年は椎茸の木。好きなものばかり。
わくわくする。

コナラの木を車に積み、
大きなスーパーマーケットに寄る。

ごはんさんも私も疲れていた。
カマンベールチーズの売り場で
ベビーカーに乗せられた赤ちゃんがいた。

その赤ちゃんが ごはんさんの顔を見て
くしゃっとすごい笑顔になった。
ものすごく可愛い笑顔。天使だ。

思わず
「可愛い!」と言葉がこぼれた。

とても疲れている ごはんさんを
元気づけてくれたのかな。
ちょっと疲れていた私も元気になった。

家に帰る。

「おつかれさまでした〜。」
と、ねぎらいあう。

白い息を吐きながら夜空を見上げる。
北斗七星がキラキラ輝いていた。きれい。
頭の中も心の中も からっぽになった。
そこにきりりと冷えた澄んだ空気が入ってきた。

イルミネーションは過去最高の輝きだった。
しばらく うっとり眺める。

玄関の戸を開ける前に
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。



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