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お散歩大好き

10月26日(木)
朝起きて、ビン缶ゴミを出そうと外に出る。
クローバー畑に朝露がキラキラ輝いていて、とても美しい。うっとりする。

りんごの木に近づく。
りんごの葉っぱにも、紅くなりつつある実にも、朝露がキラキラ輝いていて夢のように美しい。うっとり。

朝の陽の光に照らされて、すべてがキラキラ輝いている。うっとり。

ゴミを出して庭で うっとりしていると、Oさんが黒猫クロちゃんといっしょにやってきた。
クロちゃんとカカオは大の仲良し。

おしゃべりを始めてすぐ、Oさんの右手に包帯が巻いてあるのに気がついた。

「手、どうしたんですか?」と、私。

Oさんが、なぜかすごくうれしそうな笑顔になった。でた。ビーバー。

「それがな……………………………。」

かいつまんで書くと、どうやら昨日の夕方、裏の溝掃除をして手のひらに大きな豆ができて、その中にまた小さな豆ができて、破けたのだそう。

「ほら。」と、Oさんが包帯をめくって見せてくれる。

「わぁ…痛そう…。」と、痛そうな顔をすると、

「ふはははは。」と、なぜか うれしそうなOさん。

「ほらっ。」と、何回も見せてくれた。

その間、クロちゃんは ごはんさんのお庭でゴロゴロしていた。

家に戻り、修一郎の朝食を用意する。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
大きめの さつまいもを4本オーブンに入れる。

遠くで暮らす友人からLINEが届いていた。うれしくなる。

仕事のやり取りをする。

お昼過ぎ、庭に出てクローバー畑とりんごの木とお花に水をあげる。今日は隅々まで水を撒く。窓ガラスもシャワーホースで じゃぶじゃぶ洗う。

枯れた露草を抜いてゆく。今日もカカオがベッタリくっついてくる。
あ、てんとう虫。こんなに可愛らしい虫って、なかなかいない。と、思う。幸せなきもちになる。

お向かいのTさんが出てきた。少しおしゃべり。

郵便局に荷物を出しに行く。

帰ってからお散歩に行く。
〆切があったり、冬眠していたりで、久しぶりのお散歩だ。ワクワクする。お散歩って本当に楽しい。大好き。「散歩のすすめ」を書きたいくらいだ。

高い空、紅葉、落ち葉、秋の風、どれをとっても素敵。
いつものように てっぺんまで上って、しばらく景色を楽しんでから奥まで てくてく歩いてゆく。

平日の夕方、霊園は誰もいない。小鳥の歌声が可愛い。呼吸が深くなるので、体の隅々まで新鮮な空気がいっぱい はいってくる。きもちがいい。

心ゆくまで歩いて坂道を下っていると、人がいた。Aさんだ。

「わぁ、こんにちは!お久しぶりです!」と、私。

「わぁ〜久しぶりやねぇ、元気しとったん?」と、Aさんがニコニコしている。

Aさんというのは、町営である霊園の管理人さんたちの内のおひとりだ。

少しおしゃべり。

「お互い元気でよかったね。」と言って手を振って帰る。Aさんはスクーターで坂道を上って行った。

家に帰って夕食の支度をする。
修一郎は寝ているので、お弁当仕立てにしておく。

夕食後、後回しになっていた書類に取りかかる。メールに添付してお送りする。あ、肝心の書類を添付し忘れた。もう一回送る。

夜、庭に出る。
夜の色に月が ぽっかりと浮かんでいる。雲の流れが早い。月の前を雲が流れてゆくたびに、月の明かりに照らされて雲は神秘的に輝く。きれい。うっとり。

カカオが帰ってきた。いっしょに家の中に入る。

今日もいい一日だった。

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