![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146427759/rectangle_large_type_2_703a59508551d1d66322254c53873fdd.jpeg?width=1200)
水筒って楽しい
7月6日(土)
朝、目覚まし時計が鳴る前に ぱちりと目が覚める。小鳥の歌声が可愛くて幸せな きもちになる。町内放送の声がする。今日は午前中にダンボールを回収してくれるようだ。むくりと起き上がる。
顔も洗わず溜まっているダンボールを せっせと紐で結んでゆく。ゴミ置き場に せっせと運ぶ。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにタブレットのエサをあげる。
タニクちゃんたちの場所を移動させる。
徒長しているものや元気がないものの置き場所を変えて様子を見ている。
ごはんさんにもらったポトスエンジョイが寂しいことになっている。去年、いちばん元気のいいのをもらったのに。ごはんさんのところのポトスエンジョイはびっくりするほど大きくなって増えている。なにがちがうんだろう。首を傾げる。
今日は こもれびの森に行く日。
修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。
仕事をする。ご依頼の絵のラフは少し寝かせておくので、信用金庫さん用のメチャクん卓上カレンダーの絵柄を考える。7月末が〆切だ。このお仕事はギャランティがない。代わりに現物支給となる。なんかアットホームだ。
今日はとても暑い。とろけそう。
先日、ごはんさんにもらった保冷バッグに保冷剤とソルティライチを入れる。ごはんさんのところに持っていくと、内側がコーティングされているステンレスボトルに氷とソルティライチを入れてくれた。ごはんさんは水筒をたくさん持っている。
ステンレスはニッケルが含まれているので使えない。それで、ごはんさんが内側がコーティングされているものを見つけてくれたのだ。いつも私のアレルギーのことを気にかけてくれる。本当にありがたいなぁ。
昨夏から、こうやって ごはんさんが冷え冷えのソルティライチを用意してくれていた。私にとっては初めてで「こんな飲み方があるのか!」と、びっくりした。
中のソルティライチがなくなったら保冷バッグに入れている分を注ぎ足す。氷は夕方まで残っているし、ずっと冷え冷えが飲める。それにピクニックみたいでとても楽しい。
途中で水筒をゆすって、氷がカランカランと鳴るのを聞くのも楽しい。とてもいい音だ。そして、その度に「まだ氷が残ってるよ!」と、はしゃぐ。車の中で上手にソルティライチを注ぎ足す。これもすごく楽しい。
冷え冷えのソルティライチを持って しゅっぱーつ!
まず、用事を済ませる。
道中の夏らしい雲がとてもきれいだった。光り輝いていた。
「雲きれいだね〜。」と、私。
「あの雲、カモメみたい。」と、ごはんさん。
大きくて ふっくらしたカモメのような雲が空を飛んでいた。
食事をとる。
卵ご飯と卵焼きとプリン。卵づくし。お醤油の代わりに持ち歩いているお塩をパラパラかける。おいしかった。
山の中を走る。カーブになっている山道の両側にある竹林の木漏れ日が最高に美しかった。その輝きは夢のようだった。
空は青く晴れ渡り、陽射しも強い。両側からアーチのように茂った木々の間を走ると途端に色を失い涼やかになる。
「このコントラストすごいね。」と、ごはんさん。
本当にすごかった。いろいろな世界をくぐり抜けているみたいだった。
山の連なりが今日も極上の眺めだった。
山の合間にある水田の上をキラキラ輝く何かが たくさん飛んでいる。
「妖精だ…!」と、心の中で叫んだ。そして、
「あれ見て!すごくきれい!」と、声に出した。
車が近づくとトンボだった。星のように輝いている。本当にきれいだった。
こもれびの森に到着。木陰は涼しい。建物の中は むうっとして暑い。窓を開けると涼しい風が入ってくる。
手短に用事を済ませる。
驚くことがあった。こもれびの森の状況が変化したことを知らない誰かの親切が私たちを佇ませた。そして、顔を見合わせて ちょっぴり笑った。
ともかく今日は帰ることにする。
猫たちは、平日お世話をしてくれていたご近所さんのところにいる。エサを食べに来ていたタヌキなどの野生動物を怖がっていたので預かってくれることになったのだ。親切だなぁ。と、しみじみ思う。
帰りにお買い物をする。
お水やコーヒーをたくさん買った。台にくっついているかのように重い。ごはんさんに運んでもらう。助かるなぁ。
家に帰ると修一郎が起きてきた。
夜、庭に出る。
濃く深い夜空に ぽつり ぽつり と星たちが煌めいている。可愛い。星ってロマンがあるなぁ。クローバーたちは静かに眠っている。植物も夢を見るのだろうか?夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。