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おっさんだけど、仕事辞めて北海道でチャリ旅するよ\(^o^)/ Vol,25 愛着

2024 0801 Thu
 
クルマやバイクが好きです。
20代の半ば頃、文章を仕事にしたいのとクルマ好きが高じて、自動車チューニング誌の編集部に就きました。
編集とはなんぞや? と問われるとケースバイケースなのでなんとも言えないのですが、弱小編集部に所属していたわたしの場合、要は雑誌作りに必要なすべてを行う、というものでした。つまり、企画立案、取材アポ、取材、紙面構成、レイアウト、文章作成などなど。なんならプレゼント発送や送本まで行う、雑誌作りのなんでも屋さんですね。

いまでもクルマは好きですけれども…。でももう公道で飛ばしたりだとかはあんまり興味ないですな。…というか、スピードの出し過ぎはポリに捕まるし危ないし。

若くて声がデカくて仕切りがそこそこ得意だったため、取材にはよく出かけました。中でもよく行ったのが、読者参加の集会でした。
たとえば、7月7日は『セブンの日』と称して、RX-7のイベントが行われます。他にも、筑波サーキットの走行会を取材したり、夜中の○○サービスエリアに集まる走り屋を取材したり、○○峠に夜な夜な集う走り屋を取材したり、大阪環状系のシビック使いを取材したり…。
そうしていろんな人からいろんなチューニングに関する話を聞くのです。もちろん
「すごいっすね」
とか
「かっこいいっすね」
くらいのことを言いますが、本音はどれもこれも “ふ~ん、そうなんや” ってなもんでした。やれ2JZに○○タービン装着して常用600馬力だとか、やれ4G63のブーストアップ仕様で筑波サーキット1分切りとか、やれどこそこのフルエアロにマジョーラ塗装で目立ちまくりとか…。正直に言うと、そんなに興味ないのですよ。

もっとはっきり言っちゃうと、カスタム自体にあまり興味がないのです。足回り、シート&ステアリング、吸排気、そんなもんで充分でしょう。タービン交換したのにサーキット走らないとか、オーディオ凝りまくって音楽のセンスがないとか、意味わからんっすわ、マジで。


わたしが興味あるのは、いかにクルマを速く走らせるか? 挙動変化が滑らかでスムースな運転方法とは如何に? ということなのです。要は楽しく運転することが好きなんですね。だから、エンジンはNAだろうがターボだろうが、レシプロだろうがロータリーだろうが、気持ち良く高回転まで回ればなんでもいいわけです。その意味では、「何馬力出てるからスゲー」なんていうのもナンセンス。要は車重と馬力とギア比とコースのバランスですから。
クルマに対するこだわりなど、なにもありません。

こういう使い倒されたクルマって好きなんですよね。めっちゃ格好良い! So Coooool!


バイクも同じです。たまたまカワサキ車に乗ることが多いですが、どのメーカーだって好きです。2サイクルも4サイクルも好き。単気筒も2気筒も4気筒も好き。空冷も好き、水冷も好き。
機械にこだわりなどまったくありません。だって、それって道具であり手段ですから。自分の使い方にマッチしていればなんだっていいのです。

The Simple! 空冷2st単気筒。懐古主義と言われようがなんと言われようが、2stだけはまた乗りたいですね。KDX乗りてー!


それでも、道具だって、使っていれば湧いてきちゃうんですね、愛着が…。
なんだったら、使えない道具に愛着が湧く場合もありますよ。…おかしなもんですね。
 

竿はボチボチですが、リールは普通の安物。基本的にモノにこだわりはありません。


ルアー。
基本的に釣りが下手なわたしは、かなりルアーをロストします。枝に引っ掛けたり、根掛かりしたりしてルアーを失ってしまうんですな。ルアーボックスには10個くらい雑多にルアーを入れているのですが、固執癖のあるわたしが使うのは基本的に1つか2つ。そんでロストするたびに新しく同じルアーを買い足すのです。
とすると、使わないルアーが出てきますね、しかも大半がそうです。そのなかには7gくらいの超深場用スプーンだったりとか、色が好きだから買ったラパラのルアーとか、回るかどうかわからんスピナーとか、いろいろあったりします。ほとんど忘れかけているそれらのルアー、そのなかにもお気に入りがあったりするのです。

若い頃はなにかと訳のわからない “こだわり” がありました。それが嫌で嫌で、こだわりを無くすよう無くすよう生きてきました。そして現在。なにに対してもそんなにこだわりがありません。楽しいことはなんでも好き。性格矯正が上手くいくことってあるんですね。


初代 “釣れないけどお気に入りルアー” は、『三沢スプーン』。管理釣り場など1~2回くらいしか行ったことがなく、基本的にルアーと言えばミノー派のわたしですが、三沢スプーンはお気に入りでした。三沢スプーンのなにが三沢かというと、ずばりカラーです。2代目タイガーマスクとして、鶴田に次ぐ全日本のエースとして、なによりNOAHの社長として、日本マット界を牽引し続けた三沢光晴。その三沢のタイツと同じく、エメラルドグリーンに輝く3gのスプーン。どうしても釣れない、スレきったサカナの野郎がミノーなんかに見向きもしない。そんなときに登場するのが、この三沢スプーンでした。
“頼んだぞ! 三沢スプーン…!”
スパルタンXを頭のなかで流しながらルアーを大きく投げ…。もちろん釣れるわけがありませんでした。そんな三沢ルアーも、いつかのタイミングでロストしてしまいました。

こういうデザインができる人って、どういう脳の構造をしているんでしょうか? こういう人ならこだわりがあって然るべきでしょうが、わたしのような凡人にそんなものは要らないのです。


そして2代目 “釣れないけどお気に入りルアー” は、ダイワの『ジョイントミノー』です。いまだにその傾向がありますが、わたしが渓流ルアーを始めた頃はヘビーシンキングミノー全盛期。ミノーは沈んでなんぼ、沈まなければミノーにあらず。
そんななかにおいてこのジョイントミノーはフローティングです。厳密にいうと沈むのですが、この沈み方のトロさはわたしにとってフローティングも同然。このルアーは釣れないというよりも、源流志向のわたしの使い方に合っておらず、常にルアーボックスの端っこに追いやられていました。しかし…。…なんと言いますか、まあ10年以上もルアーボックスにあれば、それなりに愛着が湧いてくるというものです。
“このルアーでサカナを釣りたい…”
そういう気持ちがいつしか、芽生えてきたのです。

釣ったどー!!!


そして今回、この北海道釣行でダイワのジョイントミノーが大活躍、いや大爆発したのです。基本的になだらかに上りなだらかに下る、そんな地形の多い北海道。そんな地形を流れる渓ですから、渓自体も非常になだらかことが多い。となると、そこに急流は生まれにくく、したがって岩場や淵のないダダ瀬が続くわけです。そんなダダ瀬や浅めの淵で活躍するのがこのジョイントミノーなんですな。
手持ちのヘビーシンキングミノーは浅瀬ですぐに底付きし、根掛かってしまう。それを防ぐために闇雲にリールを巻くと、当然として釣れない。
ジョイントミノーならリールを巻くことなく放っていても浮かんでいるし、ここぞというときに巻けば、少し沈みながら泳いでくれるんですよ。だから浅瀬に滅法強い! というか、こんなダダ瀬で釣れるんやな、と感心するほど釣れるのです。
まあこれは、ジョイントミノー云々よりも北海道の渓のポテンシャルの凄さなのですが、それでもジョイントミノーで釣ったことに変わりはありません。
凄いぞジョイントミノー。ありがとうジョイントミノー。
ピンクバディの憎いヤツ。当時の売価800円くらい。
今回はダイワ・ジョイントミノーのご紹介でした。

こんな美しい渓で!!!
オショロコマ!!!
釣ったどー!!!


 
 

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