【くだもの】ほぼ初見プレイ-1
くだものが苦手。というか興味がない。甘すぎる!あまりにも。
自らの意思でくだものを買うことが全くない、あんなに美しいのに。
スーパーのくだものエリアは「色がたくさんあるエリア」だと思っている。
だいたい入り口のすぐそばにあるので、「今日もきれいだなぁ!」と通り過ぎてしまう。季節を感じさせる飾りか何かだと思っている。ひどい!(それだけでも私は彩りにあてられて元気になる。しかし苦手。食べられたらもっと元気になるのか?)
パフェなども食べられない。いちごというきらめきの具現化のような、ジュエリーのような真っ赤な輝きを、食べられない。甘すぎというダメージがある。においもちょっと苦手。
小学生のときにみんなが使っていたフルーツのにおいのする文房具を思い出して、あ!ダメです!になってしまう。
くだものへの理解度が低いので偽物のくだものと本物のくだものの香りの区別ができないままになってしまっているんだと思う。
別にアレルギーだとかもなんにもない。ただ単に食べていないだけです。
砂糖由来の甘さは大好きで、ケーキ屋ではクッキーやチーズケーキやモンブラン、茶色いケーキしか選択肢に入らない。
小さいときから誕生日ケーキは天面がまっさらな平地である少し大きめのチーズケーキ。
甘さと酸っぱさの許容ゲージをやすやすと越えてくる、くだもの由来の甘さはどうにも苦手。あと買ってみようにも個体差に大きな幅があるらしく、それがとても分からない。味って見えなくない?魚や野菜には多少思っても、買えないほど難しいとは思わないのに…
固い桃、柔らかい桃。野菜みたいなバナナ、甘々なバナナ。しぶい柿、甘い柿。
しぶいってなに?しぶい柿を食べたことがないので「しぶい」が分からないかも。
しぶさをどこで得られるのでしょうか。秋ですか?
柿以外で「しぶい!」と言える食べ物ってなんでしょうか。
それでも食べられるくだものがわずかにある!!以下は私が食べられると思っているくだものです。(これ実は野菜で〜とかいうのは、なしです)
・りんご (しゃくしゃくしていて食べやすい まるまる一個は食べない)
・すいか(とても水分が得られて、夏にぴったり いちばん食べられる あと切り分けるという動作が好き スーパーで売ってるカットスイカを買い、同じスイカを食べている人がいると思える状態がおもしろい)
・マスカット(数をたくさん食べられるのに、甘さのダメージがない!紫色のぶどうは、甘すぎるしちょっとぐじゅついている)
・メロン(ひときれなら食べられる)
・みかん(一房なら食べられる)これは食べられるとは言わないのでは?
まるまる一個購入して、やっぱ食べられない!ポイ!ができない一人暮らしなので、なかなかチャレンジできないでいた。もったいないし!
前置きが長くなってしまいました、普段このようにしてなかなか食べるチャンスのないくだものたちは食べることが出来ないでいました。
しかし、先日シズラー(知っていますか?サラダバーのあるレストランです。友達とたまに行きます。)に行った際に、発見しました。
「くだもののかけらがある!」
食べるという選択肢がないのですがその時友達に言われて気が付きました。
お皿に以下のくだものをのせました。
・りんご
・シロップ漬けの桃
・赤いグレープフルーツ
・パイナップル
・バナナ
バナナは少しボリュームがあったので友達が取ったものを少しだけ切って、もらいました。
りんごは美味しく食べられました。でもなかなかまるまる一個を食べることはないので、毎回久しぶりに感じます。the果実という感じがします。神話の食べ物です。歴史の食べ物です。神聖な気持ちになる!物語性を感じる。病院で食べられるイメージ(主にアニメや漫画などで)があるので、治癒能力があるアイテムか何かだと思っている。いいですね。
パイナップルを食べました。皮膚が怪獣のようで怖いですが、中がとても柔らかい。少し繊維がある。パルプを溶かした水を思い出す。
口に入れて噛んでみると、なんとくささのオーラが目の前に立ってくる!ハリー・ポッターとくささの部屋の入り口に立たされるが、中に一歩踏み込まないという位置に何回噛んでもリスポーンする。なんか体育館の倉庫入り口のちょっとだけ離れたところにいるみたいで、好きではない。匂いと味が光と音のように少しズレてやってくる。風味の足が遅い。ドアの開け閉めがめんどくさいから一緒に来て。
結果あまり好きではないです。
シロップ漬けの桃を食べました。これは黄桃というらしいです。通りでオレンジ色のきれいな黄色…この色はとても好きです!
しかし鼻を近付けてみると、なんだか生臭い!前世が魚?あなたの背後に魚の守護霊が見えます!しかし食べてみると、甘いにんじんのようで意外と食べやすい。
においは嫌いですが、それを嗅がずに口に入れてしまえば食べられる気がしました。
結果あまり好きではないです。
赤いグレープフルーツ、これは衝撃でした。あんなに私甘いで〜す♪みたいな彩りをしているのに、飲み込んだあとの口の中が苦くて苦くてしょうがない!これって恋?
食べてしまわないように苦くしているリカちゃんの靴をずっと口に入れられているみたい。あれは甘いくだものではない?くだものは全て甘いものだと思っていたので衝撃的でした。しかし栄養ありま〜す♪という顔もしているので、食べると健康になることが予想された。
あとツブツブがご飯粒みたいで観察のターンが始まってしまう。
結果好きではないです。
そして最後にバナナを食べました。
これは情景が広がる味をしていた!ほんのひとかけら食べただけなのに、自分がジャングルのど真ん中にポツンと立たされているような、植物たちのあの自分を取り囲むような青臭さに、瞬時に包まれた。その風景があまりにも青々としてツヤのある草たちだったので味のことをよく覚えてない。植物のにおいがする。都会の真ん中にいるのに、草の匂いを口で感じる。くだものはこういう使い方もあるのかもしれない。緑の多い場所に心をワープさせる効果がある。舌触りがモチャリとしていて、結果あまり好きではないです。
以前京都のおばあちゃんがやっている喫茶店でオムライスを頼んだときに、セットのちっちゃいサラダの皿にバナナが一切れ乗っていた。せっかく切ってくれたのに残すのなんて忍びない!と思い恐る恐る食べたが、そのときはなんだか思ったよりもポリポリしていて野菜みたいで食べやすい!私バナナ食べられるかも!!リストに追加できる!!と思ったのに…
同じバナナでもこんなに感情や脳に広がる情景が違うので、その不安定さも苦手な要因になっているのかもしれない。機械的に揃えられた平均的な食べ物に慣れすぎている。食事という毎日数回行われるイベントでランダムに与えられる感情なんていらないと思ってしまう。(しかし人と一緒に食べると、すぐ感想を共有できるのでとても楽しい。)
次は、キウイを食べた記憶がもうないので、キウイを食べてみようと思う。買いやすいし。でも食べ方が分からないので調べる必要がある。
まだ知らない食べ物がすぐ近くのスーパーで買えるなんて幸せ者だ。
またいつか記録を書きます。