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30歳サラリーマンの読書記録 #253|山に抱かれた家

おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。

はらだみずきさんの小説です。
「海が見える家」シリーズの最新作です。

人も動物。人間も自然の一部だからな

はらだみずき.「山に抱かれた家」(p.211).小学館文庫

主人公が山暮らしを始めるにあたり、地元のおじいさんからもらう言葉です。

学校では自然と人工は対義語として習いますが、人間の傲慢さが表れているように思います。自然と人間は対等ではなく、人間はあくまでも自然の一部です。

人間の力だけで世界をコントロールしようとするのもコントロールできると思うのもやめた方がいいかもしれません。

持続可能な開発目標(=SDGs)というのがあります。地球環境のために人間が何をすべきかというのが建前だと思いますが、本音は(環境全体というより)人間が生き残るためにどうすればよいか、ということです。

日本だけに目を向けても気温は上がり続けていますし、局所的な豪雨も頻発するようになっています。

これらを異常気象と呼ぶのは人間の都合で、地球にとってはほんの些細な変化のような気もします。

環境の変化に適応できない生物は淘汰されます。それが自然なことです。人間がいなくなって困る生物と喜ぶ生物、どちらが多いですかね。

そんなことを考えさせられる小説です。

以上です。
今週もありがとうございました!





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