25歳になって、最近ようやく読書の大切さを感じ始めました。家でも小学校でも中学でも高校でも会社でも、たくさん本を読めと言われてきましたが、面倒なので読んできませんでした。 平成から令和に変わるころ、金融庁の2000万円問題が話題になりました。金融関係の仕事をしていることもあって、金融リテラシーがやや高い私は1億円貯めることを思いつきました。途端、本が必要になりました。 しかし、本を買うのはもったいない、図書館は新書が少ないなどの理由から本屋で立読みするのがもっとも効率的だ
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 染井為人さんの小説です。 こんなに誰も報われない物語があるでしょうか。 生活保護を受けるもの(ケース)と生活保護を与えるもの(ケースワーカー)のそれぞれの視点から生活保護制度を見てみようという社会派小説かと思いきや、それはほんの一部で、人生とは何かを語りかけてくるお話です。 この世の中は、ある臨界点を突破するとどこまでも登っていけますし、反対にどこまでも堕ちていくこともあります。 この道が正しいと
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 町田そのこさんの小説です。 コンビニ兄弟の第三弾です。 感情の波を抑えて平穏に生きるには、自分に集中することが大切です。 他人との相対的な位置関係は、自分だけではコントロールできません。 他人を基準にすることは、目盛りの幅が変動する物差しで長さを測るようなものです。 自分の中に一つの明確な基準を作る作業を怠ってはいけないと思います。 以上です。 今週もありがとうございました!
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 広谷鏡子さんの小説です。 30代から70代の女性5人がシェアハウスで暮らすお話です。 やらなければならないことがなく、縁側でゆっくりと過ごす時間なんて最高ですね。 ゆっくりするためだけのスペース。縁側。 時代によって生活スタイルや住居の様式は変わっていきますが、タワーマンションよりも平屋の縁側に魅力を感じます。 そういう意味で、家って人生そのものだなあと思いました。 以上です。 今週もありがと
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 早見和真さんの小説です。 『店長がバカすぎて』の続編です。 前作とは違った仕掛けが数々ありました。 ただ、前作から読んでいれば物語の展開は予想しやすかったと思います。 早見さんは全く別のジャンルで全く別の角度から面白い小説を書いきており、連作となるのは今回が初めてではないでしょうか。 しかも、まだ先がありそうな終わり方だったので、早見さんにとっても新しい挑戦になっているのだと思います。 それだけ
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 重松清さんの小説です。 もう後がないときにどれだけ冷静でいられるか、どこまで攻められるか。 人生の後半においては特に、それまでの挑戦で得た経験の差が顕著にでるのかもしれません。 何か一つでも継続することが自信になると思うので、引き続き出来ることをコツコツ積み重ねていきたいと思います。 以上です。 今週もありがとうございました!
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 綿矢りささんの小説です。 女子高生が風俗嬢に成りすまして有料チャットをする話です。 チャットという妄想の世界から現実に戻ることを”落ちる”と言います。 お金を払ってチャットをする客にとっては、現実の方が落ちる先なのかと思うと何とも哀しい世の中だなあと思います。 それにしても、この小説を書いたのが女子高生とは、恐るべしです。 以上です。 今週もありがとうございました!
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 小川洋子さんの小説です。 人は自分の身に降りかかった現実、特に不都合な現実に関しては理由を探してしまいがちです。 ただ、多くの場合は”たまたま”だと思います。つまり、そう簡単に説明がつくほど世界は単純ではないということです。 誰かや何かのせいにしないと気が済まないこともありますが、自分がコントロールできる範囲外のことには期待しない方が楽かもしれません。 以上です。 今週もありがとうございました!
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 垣谷美雨さんの小説です。 親同士の婚活を描いた話です。 学校や職場では同じような環境で育った人たちが集まります。だから、自分の知っている世界がとても狭いことに気付かずに生きているひとがほとんどなのかもしれません。 自分の知らない世界を知ることで、自分自身に対する評価も変わりますし、目をそらしてきた現実に向き合うきっかけになるのかもしれません。 以上です。 今週もありがとうございました!
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 近藤史恵さんの小説です。 ロードレーサーの物語です。 チームのエースのためにアシストたちは自分を犠牲にして働きます。エースはアシストたちの犠牲をすべて背負って結果を出さなければなりません。 エースはエースでいること自体に大きな責任と覚悟が必要なわけです。 結果を出している人は、その背後に多くの人たちの支えを伴っている反面、孤独な戦いを続けているのかもしれません。 以上です。 今週もありがとうござ
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 湊かなえさんの小説です。 図書館にて未読の湊かなえ作品を発見したので、迷わず貸出カウンターへ。 女子高生二人の夏休みをそれぞれの視点から交互に描きます。と書くと青春小説っぽいですが、湊かなえさんなのでそんなはずもなく、死をテーマにしたミステリーとなっています。 本当はどう思われているか。あの子は私のことをこんな風に思っているに違いない。そんなことばかり考えているお年頃にとって、他人からの評価はとても
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 又吉さんの芥川賞受賞作です。 若手芸人の10年間のお話です。 リスクを取って戦う姿は派手でカッコよく見えます。が、根本の部分はコツコツ地道に積み重ねる作業に変わりありません。 お笑い芸人は分かりやすいですが、サラリーマンや専業主婦(夫)として生きるとしてもリスクを取っていないことにはなりません。 なぜ生きていくのかという問いに対して自分なりの答えを持つためには、先が見えない不安の中でも、今やるべき
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 早見和真さんの小説です。 『店長がバカすぎて』が良かったので、違う作品も読んでみました。 死刑確定囚の生い立ちと真実を第三者からの視点で描きます。 久しぶりに読む手が止まらなくなりました。 自分にとっての正義を貫くことは、誰かにとっての正義を破壊することかもしれないなと思いました。 誰かに必要とされることが生きる意味だと信じながらも、必要としてくれたその人に捨てられる怖さから生きることから逃げるそ
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 早見和真さんの小説です。 書店員の私とバカすぎる店長のコメディです。 物語にもいろいろな種類がありますが、たとえば本作のように”書店員”という実在の職業がフォーカスされている作品を読むことで、その仕事内容をしったりお客さんとしての視点以外から大変さを理解したりできます。 その意味で、物語に触れることは様々な視点や気づきをもたらしてくれるものでもあります。 自分が見ているのは世界はほんの一部であり、ま
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 原田ひ香さんの小説です。 お金から自由になるためには、お金に真剣に向き合わなければなりません。 お金を使わない生活を会得するか、いくら使ってもなくならないほどお金を確保するか。 どちらも時間がかかることなので、人生の大半はお金と上手に付き合っていかなかければなりません。 だからこそ、”自由”に向かって進んでいる感覚が必要です。お金を貯めたり運用したりするのは、ゴールに近づいていることを確認して心の
おつかれさまです。たにしマン(@millionworkout)です。 はらだみずきさんの小説です。 「海が見える家」シリーズの最新作です。 主人公が山暮らしを始めるにあたり、地元のおじいさんからもらう言葉です。 学校では自然と人工は対義語として習いますが、人間の傲慢さが表れているように思います。自然と人間は対等ではなく、人間はあくまでも自然の一部です。 人間の力だけで世界をコントロールしようとするのもコントロールできると思うのもやめた方がいいかもしれません。 持続可