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こんなに面白いイグノーベル賞
秋の気配を感じる今日この頃……。
9月といえば敬老の日、十五夜、シルバーウィーク、個人的には毎年Appleの新商品発表会があるので気になりますね。
(いい加減5年以上使っているiPhoneを買い替えたいが、今年も指紋認証機能がつかないと予測されていてガックリしています……)
そしてやってくるのが忘れてはならないアレ。
そう、イグノーベル賞です。
イグノーベル賞ってなに?
イグノーベル賞とは、ノーベル賞のパロディーとして「人々を笑わせ、そして考えさせてくれた業績」を毎年表彰するものです。
本物のノーベル賞と同じように物理学、化学、平和などの部門に分けてノミネートされます。
(ですが受賞された研究が部門とあんまり関係ないこともしばしば……)
ときには人や研究ではなく、商品や制度に賞が贈られることもあります。
そして「笑える」という理由で受賞することがほとんどですが、ときには皮肉の効いた受賞理由もあり……。
ちなみに受賞した研究は「何のためにそんなことを調べたの!?」というものばかりです。
でもみんな本気で研究しているんです!
イグノーベル賞のルール
さてイグノーベル賞のルールについて少しお話ししましょう。
・賞金はなし、受賞式の旅費や宿泊費は自費。
・ただし2015~2017年の間だけ受賞者には10兆ジンバブエドルが贈られた。ちなみに1ジンバブエドルは日本円で0円です。2015年から世界で使えなくなってしまった通貨なので。
・授賞式のはじめにスウェーデン風ミートボールに向けて敬意を表する。
(本家ノーベル賞ではスウェーデン王室に敬意を表するのでそのおふざけ)
・授賞式の初めに観衆は大人しく聴いているとみせかけて、全員が紙飛行機を折って飛ばさなくてはならない。
・その紙飛行機を掃除するモップ係はハーバード大学物理学教授。
・モップ係の教授が一度だけ欠席したことがある。理由はノーベル賞を取ったのでそっちの式典に出るため。
・授賞式のスピーチで受賞者は、60秒の制限時間内に笑いを取らなくてはならない。
・スピーチが60秒を超えると、8歳の女の子が登場して「退屈だからもうやめて」と罵られる。
(人間は8歳の女の子に罵られると傷付くという研究結果があるため)
・スピーチを続けたい場合は、女の子をお菓子やお人形で買収して延長することができる。ただし失敗することもある。
などなど……。
誰が考えたんだこんなルール!? というようなものばかりですね。
ちなみに表彰式会場はハーバード大学にあるサンダーズシアターで行われます。
ハーバード大学のイグノーベル賞に対する協力が惜しみない。
過去の受賞をご紹介
さてこんな面白イベントのイグノーベル賞ですが、忘れてはならないのはここは健康豆知識の記事。
という訳で過去の受賞からちょっとでも健康に関係ありそうなものをご紹介したいと思います。
2004年 公衆衛生賞
ジリアン・クラーク(シカゴ高校農学科、ハワード大学)
食べ物を床に落としても「5秒以内に食べればセーフ」という「5秒ルール」は本当なのか? ということを研究。
結論として5秒でも菌はつくそうな。
というか海外でも5秒ルールはあるんですね……。
2005年 経済学賞
ガウリ・ナンダ(マサチューセッツ工科大学)
アラームが鳴ると逃げて隠れる目覚まし時計を発明し、「人々をベッドからたたき出して、平日に生産的な時間を増やした」ことを評価された。
受賞したガウリ・ナンダさんはこのとき大学院生。この後、会社を立ち上げ受賞した目覚まし時計を製品化しています。
日本でも買えるよ。
2005年 栄養学賞
中松義郎(ドクター中松)
自分の食事を34年間撮影していて、脳の働きや体調に与える影響を過去にさかのぼって分析していること。
日本で有名なドクター中松!
なんと42歳の頃からずっと写真を撮り続け、その枚数は1万枚以上だそうです。
中松氏は86歳のときに前立腺がんを公表、医師から余命わずかと宣告されましたが、この食事記録をもとに「リボディ」という健康法を編み出し実践。
現在93歳となっています。
2010年 医学賞
サイモン・リートヴェルト(アムステルダム大学)
イリャ・ヴァン・ベースト(ティルブルフ大学)
ジェットコースターに乗ると喘息の症状が緩和されることを発見。
え、えええ!? 本当に!?
と思いもう少し調べてみたところ、
「ジェットコースターに乗る前は、喘息患者でなくても、不安や恐怖のマイナス感情により息苦しくなります。ところが乗り終った後は、興奮や高揚感などのプラスの感情ですっかり呼吸が楽になります。それが喘息にもよく、喘息患者たちにいい効果がもたらされました」(ナショナルジオグラフィック日本語版2010年10月4日号)
ん、うん……? んん……?
なんとなくわかるようなそうでないような……でもしっかり実験したんだものね……。
しかし喘息以外にも効きそうな気もします。
2010年 平和賞
リチャード・スティーブンス
ジョン・アトキンス
アンドリュー・キングストン(キール大学)
大声で罵詈雑言を吐くと痛みを感じにくくなるという話を実験で証明して見せた。
氷水に手を浸してもらい、一方の被験者には罵倒しまくってもらい、もう一方の被験者には何も言わないでもらう、という実験を行った。
すると罵倒しまくった被験者は心拍数が上がり、痛みを感じにくくなる闘争本能が働いたそうな。
さらに普段穏やかな人ほど、痛みを感じにくくなったそう。
ただし普段から罵り倒す癖がある人にはほとんど効果が得られず、役に立たない。
普段の行いがいざというときに関わってくるということですね……。
日本人は受賞常連
いかがでしたでしょうか!
……あんまり健康には関係なかったですね。
でも様々なアイディアのあるイグノーベル賞、面白いのでぜひ過去の受賞歴もご覧になってください!
そして実は、日本人のイグノーベル賞受賞は今年で15年連続!
良いアイディアのある方はぜひ狙ってみては?
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