利益改善する理由とステージ
アドバイザーとして関わった場合でも、株を譲り受けてオーナーとして関わった場合でも、今まで様々な業種の会社で利益改善してきました。失敗したのはコロナショックが直撃した時だけです。
そうすると必ず聞かれるのは、何をしたのか、なぜそれができるのか、です。
実際のところ、そこまで特別な発想をしているわけではありません。単純に、課題に気付くか、いろいろな制約やしがらみを乗り越える勇気を持てるかどうかだけの違いだと捉えています。だからあまり業種に関係がありません。
ですので、仕上がった会社(?)をそれ以上に良くすることは未知数です。マイナス100点からプラス30点くらいにすることは、過去に一度でも黒字を記録したことがある会社であれば、ほぼ確実にできます。
まさに「自分は30点まで」を自覚した実例もあります。
最初に100%取得した食品工場は、実は創業以来一度も黒字になったことがない食品工場でした。
ですので黒字にするのは相当大変でしたが、無事に半年後に黒字にでき、9か月後にキャッシュも回り始めました。
もともと製品がとても美味しかったこともあり、お金の心配なく安心して保有できる状態になった後は、やはり食品は広くいろいろな人が関心を持ってくださるのでとても楽しい時間でした。
それでも負債が多く残っていたこともあったこと、ここで働く方々にその返済のために働いてもらってほかの前向きな投資にお金を回せない時間を何年も過ごさせてしまうことは忍びないと思い、大手企業に引き取ってもらいました。
たまたまその直後にコロナショックが襲いましたが、大手傘下にいたためにダメージは個人の生活には影響はなく済んだようです。
個人的にはずっと保有して色々なことにチャレンジしたかったのですが、自分以外の事情を優先させたことは、結果的にとても正しいこととなりました。