燔祭(はんさい)とは、生贄の動物を祭壇で焼き、神様にささげる儀式のことです。
神様はアブラハムに、愛する独り子イサクを、焼き尽くす献げ物としてささげなさいと命じられました。
アブラハムは、イサクの燔祭を命じられたすぐ翌朝、イサクを連れてモリヤの地に向かいました。
アブラハムの神様への、驚くべき信仰の強さが感じられます。
アブラハムとイサクは、燔祭の場所まで一緒に歩いて行きます。
そこでイサクは、アブラハムに尋ねます。
『火と薪はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。』
アブラハムは答えました。
『わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。』
二人はまた、一緒に歩いて行きました。
イサクは、これから自分の身の上に起こる出来事を理解していたと考えられます。
そしてイサクは自分に与えられたその運命を、強い信仰によって受け入れたのではないかと思います。
ここにアブラハムとイサクの、親子として信仰者としての強い信頼と絆が感じられます。
アブラハムは実際に刃物を取り、イサクを祭壇の上で屠ろうとしました。
そこへ天の御使いが、アブラハムを止めに入りました。
『その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。』
アブラハムは神様を畏れ、愛する独り子すら神様にささげることを惜しまず、神様の御声に従順に聞き従ったので、神様が与えられたアブラハムの信仰心を試すという試験に、合格したのです。
アブラハムが神様へ祈ったことは、聖書には書かれていません。
しかし、義人による神様への祈りは全て叶えられる、とRAPTさんは教えてくださっています。
神様と一体になった人は、どんな祈りも叶えられる。
あなたが世界的な祈りを捧げてこそ、世界中の人々に祝福が与えられる。
アブラハムが神様へ祈ったこととは、アブラハムの子孫の繁栄、敵への勝利、地上のすべての民族への祝福、だったのではないでしょうか。
『わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。』
私たち義人が祈った通りにこの世の運命が決まる。だから、努力も時間も惜しむことなく絶えず祈り求めなさい。
地上天国は義人たちの真心からの祈りがあってこそ実現する。
真理を知って実践する者の祈りは必ず叶えられる。
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