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神様のことを知るために。 〜ヨシュア記(アカンの罪)〜

カナン征服の第一戦では、神様が共にされるヨシュアとイスラエルの人々は、あっという間にエリコの町を占領することができました。

しかしながら、次の町「アイ」を占領する際のイスラエル軍は、順風満帆には進みませんでした。


アカンの罪
 
イスラエルの人々は、滅ぼし尽くしてささげるべきことに対して不誠実であった。ユダ族に属し、彼の父はカルミ、祖父はザブディ、更にゼラヘとさかのぼるアカンは、滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を盗み取った。主はそこで、イスラエルの人々に対して激しく憤られた。
 ヨシュアはエリコからアイへ数人の人を遣わし、「上って行って、あの土地を探れ」と命じた。アイはベテルの東、ベト・アベンの近くにあった。彼らは上って行ってアイを探り、ヨシュアのもとに帰って来て言った。「アイを撃つのに全軍が出撃するには及びません。二、三千人が行けばいいでしょう。取るに足りぬ相手ですから、全軍をつぎ込むことはありません。」
 そこで、民のうちから約三千人の兵がアイに攻め上ったが、彼らはアイの兵士の前に敗退した。アイの兵士は、城門を出て石切り場まで追跡し、下り坂のところで彼らを撃ち、おおよそ三十六人を殺した。民の心は挫け、水のようになった。ヨシュアは衣服を引き裂き、イスラエルの長老たちと共に、主の箱の前で夕方まで地にひれ伏し、頭に塵をかぶった。

旧約聖書 ヨシュア記 7.1-6 新共同訳


ここで「滅ぼし尽くしてささげるべきこと」とは、どのような意味でしょうか。

カナンとは、神様がイスラエルの民に与えることを約束された、聖なる土地です。

しかしながらこのカナンには、異教の神々を拝む、いくつもの先住民族がいたのです。

神様はモーセに、次のように仰っていました。

七つの民を滅ぼせ
 
あなたが行って所有する土地に、あなたの神、主があなたを導き入れ、多くの民、すなわちあなたにまさる数と力を持つ七つの民、ヘト人、ギルガシ人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人をあなたの前から追い払い、あなたの意のままにあしらわさせ、あなたが彼らを撃つときは、彼らを必ず滅ぼし尽くさねばならない。彼らと協定を結んではならず、彼らを憐れんではならない。彼らと縁組みをし、あなたの娘をその息子に嫁がせたり、娘をあなたの息子の嫁に迎えたりしてはならない。あなたの息子を引き離してわたしに背かせ、彼らはついに他の神々に仕えるようになり、主の怒りがあなたたちに対して燃え、主はあなたを速やかに滅ぼされるからである。あなたのなすべきことは、彼らの祭壇を倒し、石柱を砕き、アシェラの像を粉々にし、偶像を火で焼き払うことである。

旧約聖書 申命記 7.1-5 新共同訳


このカナンの先住民族とそのすべての財産は、聖絶すべきものであり滅ぼし尽くして、神様にささげるべきものでした。

異教の民たちは、イスラエルの人々の罪のもととなり得るからでした。

ヨシュアは、エリコの町を攻める際に、イスラエルの人々に次のように警告していました。

『あなたたちはただ滅ぼし尽くすものを欲しがらないように気をつけ、滅ぼし尽くすべきものの一部でもかすめ取ってイスラエルの宿営全体を滅ぼすような不幸を招かないようにせよ。』(ヨシュア記 6.18 新共同訳)

しかしながら、ユダ族のアカンは、この滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を、盗んでしまいました。

このアカンの罪が原因となって、イスラエルの人々はアイの兵士の前に、敗退してしまうのです。


 ヨシュアは神に言った。「ああ、わが神、主よ。なぜ、あなたはこの民にヨルダン川を渡らせたのですか。わたしたちをアモリ人の手に渡して滅ぼすおつもりだったのですか。わたしたちはヨルダン川の向こうにとどまることで満足していたのです。主よ、イスラエルが敵に背を向けて逃げ帰った今となって、わたしは何と言えばいいのでしょう。カナン人やこの土地の住民は、このことを聞いたなら、わたしたちを攻め囲んで皆殺しにし、わたしたちの名を地から絶ってしまうでしょう。あなたは、御自分の偉大な御名のゆえに、何をしてくださるのですか。」
 主はヨシュアに言われた。「立ちなさい。なぜ、そのようにひれ伏しているのか。イスラエルは罪を犯し、わたしが命じた契約を破り、滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を盗み取り、ごまかして自分のものにした。だから、イスラエルの人々は、敵に立ち向かうことができず、敵に背を向けて逃げ、滅ぼし尽くされるべきものとなってしまった。もし、あなたたちの間から滅ぼし尽くすべきものを一掃しないなら、わたしは、もはやあなたたちと共にいない。立って民を清め、『明日に備えて自分を聖別せよ』と命じなさい。イスラエルの神、主が、『イスラエルよ、あなたたちの中に滅ぼし尽くすべきものが残っている。それを除き去るまでは敵に立ち向かうことはできない』と言われるからである。
 明日の朝、あなたたちは部族ごとに進み出なさい。主の指摘を受けた部族は、氏族ごとに進み出なさい。主の指摘を受けた氏族は、家族ごとに進み出なさい。主の指摘を受けた家族の男子は、一人ずつ進み出なさい。滅ぼし尽くすべきものを持つ者がこうして、指摘されたなら、その人は財産もろとも火で焼き尽くされねばならない。彼は主の契約を破り、イスラエルにおいては愚かなことをしたからである。」

旧約聖書 ヨシュア記 7.7-15 新共同訳


神様は、ヨシュアに言われました。

『イスラエルは罪を犯し、わたしが命じた契約を破り、滅ぼし尽くしてささげるべきものの一部を盗み取り、ごまかして自分のものとした。だから、イスラエルの人々は、敵に立ち向かうことができず、敵に背を向けて逃げ、滅ぼし尽くされるべきものとなってしまった。』

カナン征服の初めに、ヨシュアはイスラエルの民に次のように命じていました。

『主はあなたたちにこの町を与えられた。町とその中にあるものは、ことごとく滅ぼし尽くして主にささげよ。』

神様が、イスラエルの民にこの町を与えられました。

町とその中にあるものは、すべて滅ぼし尽くして神様にささげるべきものなのです。

神様にささげるべきものを、アカンは盗んだのです。

神様は激しくお怒りになり、イスラエル全体への災いとなって、イスラエルの人々は一時的に敵から滅ぼされる立場となりました。

神様が共にしてくださらなければ、イスラエルの人々は敵に立ち向かうことも、敵を滅ぼすこともできないのだ、ということが分かります。

神様は、ヨシュアに仰いました。

『イスラエルよ、あなたたちの中に滅ぼし尽くすべきものが残っている。それを除き去るまでは敵に立ち向かうことはできない』


ヨシュアがアカンに、「わたしの子よ。イスラエルの神、主に栄光を帰し、主をほめたたえ、あなたが何をしたのか包み隠さずわたしに告げなさい」と言うと、アカンはヨシュアに答えた。「わたしは、確かにイスラエルの神、主に罪を犯しました。わたしがしたことはこうです。分捕り物の中に一枚の美しいシンアルの上着、銀二百シェケル、重さ五十シェケルの金の延べ板があるのを見て、欲しくなって取りました。今それらは、わたしの天幕の地下に銀を下に敷いて埋めてあります。」
 ヨシュアの出した使いたちがアカンの天幕に走って行って見ると、果たして彼の天幕の中に、銀を下に敷いて地下に埋めてあった。彼らはそれを天幕から取り出して、ヨシュアとイスラエルの人々のもとに運び、主の前にひろげた。
 ヨシュアはゼラの子アカンはもとより、銀、上着、金の延べ板、更に息子、娘、牛、ろば、羊、天幕、彼の全財産を取り押さえ、全イスラエルを率いてアコルの谷にそれらを運び、こう宣言した。「お前は何という災いを我々にもたらしたことか。今日は、主がお前に災いをもたらされる(アカル)。」
 全イスラエルはアカンに石を激しく投げつけ、彼のものを火に焼き、家族を石で打ち殺した。彼らは、アカンの上に大きな石塚を積み上げたが、それは今日まで残っている。主の激しい怒りはこうしてやんだ。このようなわけで、その場所の名はアコルの谷と呼ばれ、今日に至っている。

旧約聖書 ヨシュア記 7.19-26 新共同訳


神様は、イスラエルの中に滅ぼし尽くすべきものが残っている、と仰いました。

このことから、「滅ぼし尽くすべきもの」とは、「罪であり悪である」ということが分かります。

全イスラエルはアコルの谷で、アカンとその家族と彼の全財産を滅ぼし尽くし、アカンの上に大きな石塚を積み上げました。

神様の激しい怒りは、これによってやみました。

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