連載小説『J-BRIDGE 』9.
それから三日が経過するまでの間で、明石の身周りで特筆するようなことは起こらなかった。何時とも問わず目を覚ましては、近所のコンビニへ出かけておにぎりを二個。加えて免罪符のように野菜ジュースを二本買い込むと、一日かけてそれを消費する。
口にするものが無くなると、身体を労るようにして布団の上に丸まって陽が落ちるのをただただ待つ。落ちた陽は明石の周りをぐるりと回ってまた昇る。それを三度繰り返す間に、息を吹き返した明石のスマートフォンはアルバイト先からの着信で何度も震えていた。
「