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すじ?すじコン?ぼっかけ?

すじとすじコンとぼっかけ。
牛すじと蒟蒻を甘辛く炊いたもの、これが「すじコン」と言われているものです。

じゃあ「ぼっかけ」って?という話になりますが、どうも神戸・長田で生まれたのが「ぼっかけ」で、おうどんや蕎麦に「すじコン」をぶっかけたものがいつの頃から「ぼっかけ」と呼ばれるようになり全国的に広まったようです。
でも長田で生まれ育った夫から「ぼっかけ」という言葉を聞いたことはありません。
そして長田お好み焼き屋さんでは、やはり「すじ」のお好み焼きとか、「すじ」の焼きそばとか、そう注文します。
私自身も神戸で生まれ育ち今も神戸ですが、「ぼっかけうどん」というものを知ったのは10年くらい前の話。それもテレビの番組で放送されていたのを見ての話です。
なのでお好み焼きに入ってるのは「すじコン」または「すじ」であって、注文する時に「ぼっかけ」と言って注文する人はいないのです。だから「すじ」は「すじ」なのです。
お好み焼き屋さんでは「すじ焼き」と表記されているのが多いのではないでしょうか?

大阪生まれの母は「すじ肉の炊いたん」と言っていました。
それは必ずしもいつも蒟蒻と一緒に炊くということもなかったので「すじ肉の炊いたん」になったのだと思います。
「牛すじ」だけを臭み消しの生姜や長ネギを入れ、醤油と味醂で炊く。
これが基本で、時折り大根が入ったり蒟蒻が入ったりという感じでした。
我が家では蒟蒻を入れる「すじコン」は2パターンあって、おかず用には蒟蒻を手でちぎったもの、お好み焼きやネギ焼き用には包丁で8mm角に切ったものを入れます。

すじモダンというとコレ!



そもそも「牛すじ」ってどの部位?っていう話になるのですが、以前、我が家が利用しているネットスーパーから届く「牛すじ」があまりに綺麗で固い筋が含まれてないという事を屠畜をされている会社の社長に質問した時に仰っていたのが「牛すじ」に使う部位の決まりはない認識とのこと。色々な部分(残った部位)をひっくるめての認識のようにお話されてました。

とっても綺麗なスジ肉

11月になって、ようやく肌寒く感じるようになった今朝。
おでんも食べたい、大根とスジ肉の炊いたん食べたいと思うような季節になりました。
そろそろ我が家も食卓にスジ肉が登場する回数が増えそうです。

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