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ドラマ「男たちの旅路」、鶴田浩二がかっこよすぎる。そして、水谷豊の才能にやられる。
男たちの旅路
「男たちの旅路」とは?
1975年から始まった土曜ドラマ。その中でも初めて脚本家の名前を冠したのが、『山田太一シリーズ 男たちの旅路』(1976年放送)。戦後30年、元特攻隊の生き残りと、戦後生まれの若者との世代間の断絶を一話完結というスタイルで描き、大きな反響を呼んだ。
NHKの土曜ドラマ 山田太一シリーズ ウェブサイトより
子どもの頃に見て、大感動。鶴田浩二がかっこよくて、こんな色気があるひとがいるんだと思った。そして、水谷豊もすごくよかった。今から思うと考えられないヘラヘラした若者でそんな彼が右京さんになって大スターになるとはあのときは思わなったけど、今、見直して、すごい俳優だなと思う。
NHKのドラマ 「男たちの旅路」の再放送をみました。第3部まできて、「別離」で再放送がおわってしまいました。「流氷」がみたいのですが、清水健太郎のせいで再放送されないようです。「別離」の水谷豊が見事で何回もみてしまいます。ヘラヘラしているけど、純情で痛々しいくらいの陽平のキャラクターを作り上げている。恋敵の吉岡司令補(鶴田浩二)が最愛のひととの別れを前に悦子も母親が絶対会わせないと大騒ぎしているなか、急にあらわれて、最後に会わせてあげるように悦子の母を説得するシーンなどは涙なくしてはみれない。
陽平という男をつくりあげた水谷豊は、俳優。吉岡司令補を演じた鶴田浩二はまごうことなきスターだなと思いました。
このくらいから水谷豊ってすごい俳優だったのだと思います。
この「男たちの旅路」ですが、今みると昔は体罰とか当たり前で今放送したらアウトじゃないかと思うのですが昔は上司はこんなものだったのでしょうか?そう思えば、学校でもよく叩かれていたような気がします。今はそんなことしたら学校の先生はすぐに懲罰だと思います。
時代ってあるのだと思う。日本が変わっていくなか、豊かのなかで弱者が取り残されていく様子を山田太一は見逃してはいけないと思って、「車輪の一歩」「シルバーシート」などを書いたと思う。今は、こういう話は普通になっているけど、先にこのテーマに取り組んだ山田太一はやはりすごい脚本家なんだと思う。倉本聰とかの「北の国から」もそんな時代を映した名作です。
今のテレビドラマには、そこまで時代を切り取るほどの深さがないような気がします。テレビドラマの格をあげた「男たちの旅路」。ぜひ、最後の4部も放送してほしいです。