2月のラブホテル
バレンタインが近づく度思い出す。
2月の忘れられない雪の日。
その名も「汚れた手完成前夜」
定期購読だから書ける、世にも恥ずかしくバカみたいな夜の全貌を!
◇
201×年の冬。
私は元カレとしっかりセフレをしていた。
思い返すとこの頃は、私が家庭の事情であまり家に居たくなくて、そのことが大きく元カレとセフレだったことに影響していたと思う。
家になるべくいたくなかった。
家で寝たくなかった。
ここには事情は色々重くてここに書けないんだけど(私でも書けないことがあるなんて…)
とにかく家の布団で天井を見ている時間が苦痛だった。
この家で天井を見なくて済むなら、誰でもいいと
初対面の適当なナンパ男とラブホに初めて行ったのもこの年だ。
ただ、意外と適当なナンパ男と寝たのは後にも先にもその一回だけである。
その一回のおかげで、知らない男といきなり寝るのは向いてないと悟った。なんか気持ち悪かったし、楽しくなかった。
だからこそ、私は元カレに依存した。
誰でもいいわけじゃないことがわかってしまった。
誰でもいいなら良かった。
誰でも良くないことがわかったとき、私はやはり彼がいいと思ったし、知らない男に抱かれているとき彼にこの話をして嫉妬させようとすら思っていたほどだ。
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