Introducing your …
わたしも息子も出かけないことが平気な人間なので、少し気を抜くと土日ずっと家でダラダラしてしまう。わたしは家事と編み物or裁縫で、息子はレゴと工作で大半の時間を過ごしている。
さすがにそれはどうかと思うので、土日少なくとも1日は出かけることを目標にしている。先週は息子の「この前見かけた路面電車に乗ってみたい」というリクエストを元に、行く場所を考えた。息子と出かけるようになって気がついたのだが、30年以上住んでいるくせに、地元のこと、特に観光名所はあまり知らないようだ。逆に独身時代、出張の合間を見て通い詰めた上野や昔お付き合いしていた方が住んでいた小樽の方が道案内できるのではないかと思った。
アイディアに詰まった時はTwitterでゆるぼするに限る。友人のアドバイスもあって、ロープウェイで藻岩山に登ってみることにした。
わたしの記憶が正しければ、藻岩山に登ったのは初めて。いつリニューアルしたのかすら知らないが、ロープウェイも山頂の建物もキレイで居心地が良かった。
ふと、壁の掲示に「楡」の説明を見つけた。ハルニレも、エルムという名称も幼い頃から幾度となく聞いてきた単語である。職場の周りにもこの名前をつけた建物や団体などがある。特に由来や歴史を意識することなく使っていたこの木の名前や歴史が丁寧に説明されていた。
おそらく、札幌を伝える為にチョイスされて説明を加えられたキーワードなのだろう。旅先でこの手の説明文章をよく見かける。地元の人間には当たり前のことを書いてあるのだろうと思って読んでいた。
だが、実際自分の街で観光客向けの説明文を見て、意外と調べずには説明できないような深い話まで書かれていることに気がついた。英会話の問題点でよくあがる、「日本を紹介しましょう」という課題に対して、そもそも日本文化を日本語で説明できないんだから英語で説明できるわけがない、という問題によく通じるものを感じた。
たまには地元を巡る夏もいいかもしれない、行きたかった本州への旅行計画をくしゃくしゃにして、夏休みの計画を立てはじめた。