”褒めて育てるVS叱って育てる議論”は無駄無駄無駄無駄ァ!【教員】
・褒めて育てるのがいいのか。
・叱って育てるのがいいの。
・褒めて、かつ叱るのがいいのか。
・褒めるの8割・叱るの2割がいいのか。
・アドラー心理学的には褒めてはいけないのか
・自己肯定感を高めるために褒めるべきなのか。
研修などで、たびたび「褒めるVS叱る」議論を耳にしますが、大切なことは「誰が」です。
褒めるとか、叱るとかは小手先のテクニックにすぎないと思っています。
僕の勤務校は生徒指導困難校と呼ばれ、たくさんのスーパー教師が同僚にいます。そんな先輩先生方と一緒に働く中で”褒めるか叱るか”はどうでもいいことに気付きました。
本質ですよね。言葉とは、何を言うかより誰が言うかにつきる。
「褒めているのに、ちっとも伸びない。自信を持ってくれない。」と言います。
でも、「あんたなんかに褒められても、ひとつも嬉しくない」という人に褒められても関係ないのです。
僕の肌感覚ですが、中学1年生は大多数が褒められると喜びます。が、中学2年生くらいから「あんたなんかに褒められても、ひとつも嬉しくない」という生徒が頭角をあらわしてきます。
自分が尊敬する人から褒められたり叱られたら、嬉しいのです。
「叱る」は冷静で、「怒る」は感情的と言われます。
感情的でもOK。
自分の尊敬する人から感情的に怒られたら、嬉しいのです。
自分の尊敬する人から、自分に何かしてもらえたからです。
逆に、「あの人は嫌だ」と思う先生から褒められても、叱られても、反発したくなる気持ちが湧くだけです。
セクハラは「誰が」が問題なのです。
自分がいいなと思っている人から「最近、かわいいね」と言われたら嬉しいです。自分が尊敬できないタイプの人から同じことを言われたらセクハラです。
僕自身、研修や勉強会で、褒めた方がいいのか、叱った方がいいのかなどの”小手先”ばかりに着目していました。
でも今は、お手本となる先生たちのおかげで”根っこ”に目を向けることができました。
「あの人に褒められたい」とか「あの人に叱られたい」と思われる先生になることが大切ですね。