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「入り口」をたくさん作ろう
ありがたいことに、最近いろんな依頼が来る。
しかも、取材から、レポートから、グラフィックレコーディングから、登壇から、さまざまな案件だ。
器用貧乏であることにコンプレックスを抱いていたこともあったけれど、器用貧乏であることはリスクヘッジにもなるんだな、と思った。
たとえば、ブログだけ書いていたのならば、Googleアップデートで死ぬこともあるかもしれない。
自動書き起こしソフトができたのなら、イベントレポートがいらなくなるかもしれない。
技術の進歩と共に、そういった人間の必要性が薄れていくなかで、さまざまなことに手を出していれば、そういった事態を避けられる。
あとは純粋に、出しておくもんだなぁ、と思う。
別にイベントレポートの書き方なんて学んだこともないけれど、勝手にまとめて出していたし、グラフィックレコーディングも見よう見まねでやっていた。
当時は仕事にしたいだなんて思わずにやっていたことだ。
たまに、「いろんなことをやっているけれど、何がメインなの?」と聞かれることがある。
でも、わたしにとってはぜんぶ、「わたし」にたどり着いてくれればいいと思っている。
仮にスキルが同じくらいだったとしたら、差がつくポイントは何だろう、と考えると、「わたし」でしかない。
仮に技術がAIにとって代わられるのであれば、差別化を図るポイントは「自分らしさ」でしかないと、ワンメディアの明石ガクトさんは言っていた。
そうしたら、その「わたし」に辿り着くための入り口はたくさん作っておいたほうがいい。
政治家の対談レポート、本の著者のイベントレポート、声優の取材、グラフィックレコーディング、カメラ、被写体、ブログ、note、Twitter、YouTube。
発信するものは同じでも、媒介とするものが変われば、より多くの人に届く。
だから、ひとつのことを極めるのはもちろんいいことだけど、入り口をたくさん作ると、チャンスはどんどん広がっていく。
似たような情報ばかりが蔓延る今、出すべきものは「自分」で、その自分の露出を増やすためにたくさんの入り口を作っていく。
それが、生存戦略だと思っているよ、わたしは。
入り口をたくさん作り、出口を自分にしておこう。
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