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旅好きの私が「旅暮らし」ができない理由を紐解いたら可哀想だった

先日3泊4日のワーケーションをしてきたのだが、行く先々で旅暮らしをしている人たちに出会った。

リュックひとつで1年以上いろんなホテルを点々としている人や、多拠点生活をしている人、「次はどこに行こうかなぁ」と気分で移住をしている人…

わたし自身、めちゃくちゃ旅暮らしに向いている人材だと自負している。

フリーランスなのでどこに行っても働けるし、ミニマリスト志向で荷物も限りなく少ない。移動時間を仕事に当てるのにも慣れているので、形式上旅暮らしができる。

…はずなのだが、今回のワーケーションを経て「やっぱりわたしは無理なんやな…」と確信した。

旅が好きなのに、旅暮らしができない。

それには悲しい4つの理由がある。

①モニターがほしい。切実に。

海をバッグにパソコンを開いて仕事をしている写真をタイムラインでよく見かける。実際にわたしも何度もやったことがある。

しかし、やるたびに思うのだ。

モニターほしい。

会社員のときは正面にiMac、左右をモニター2台で固めていたわたしにとって、ただでさえノートPCはちょっと小さいと思っている。

かといって15インチを持ち運ぶ元気もないので13インチを持ち運んでいるわけだが、やはりモニターには敵わない。

モニターがあれば、身をかがめてPCを覗き込む必要がなく、椅子にもたれたまま快適にPCを操作することができる。

文字しか打たないライターですら「モニターほしい」と思うのだから、より精密なことを行うデザイナーやエンジニアはもっとモニターを必要としていると思う。

個人的にモニターがあるだけで生産性が2倍ぐらい上がるので将来的に極薄モニター出ればいいのにな…と思っています。

②刺激を受けすぎてしまう

やはり旅先には刺激が多い。知らない人、知らない土地、知らないごはん…

情報量の多さが程よい刺激になる一方で、わたしのような引きこもりだと持って1週間。だんだん「帰りたい…」という気持ちになってくる。

人よりもめちゃくちゃ情報を拾ってしまうがゆえに、処理が追いつかない。もともとパーティーなどの翌日は寝込んでしまうタイプなので、過度な刺激は毒となってしまう。

それでも、知的好奇心が強いのでアクティビティには積極的に参加するし、誘われたら断らないのだが、めちゃくちゃ疲れてしまう。

繊細なのに刺激を求めるHSS型HSPなのでどんどん自分を追い込んでいってしまうのだ。

旅行は楽しい。しかしわたしは心身にどっと負荷がかかってしまう。だから最長でも1週間が限界で、1-2泊ぐらいがちょうどいいのだ。

③絶対にお便秘になる

いきなりシモの話をして恐縮だが、センシティブなわたしは幼少期から便秘体質で、もともと落ち着いた場所以外で用が足せない。

小学生のときにみんなで行った林間学校では最終日おなかが痛すぎて何度もトイレで頑張るも何の成果も…得られませんでしたァ!状態でみんながキャッキャと騒ぐバスのなかでひとり苦しんだ。

しかし、苦しみながら帰宅するとドアを開けた瞬間、便意が訪れるのである。あんた、どこにいたん?

「センシティブさ」って自分でコントロールできるもんじゃない。だから、どんなに食事を摂ろうが運動しようが出ないもんは出ないんである。

なおわたしはお便秘で救急車に搬送されるぐらいのお便秘だ。全然関係ないけどなんでお便秘って便の秘と書くんだろうね。

④自分から話しかけられない

さまざまな人と出会えるのが旅の醍醐味でもあるが、そもそも初対面の人と話すのがあまり得意ではない。

買い物でもできるだけ店員さんに話しかけられないように逃げながら服を見ているくらいだ。

だから、ゲストハウスに泊まっても特に誰とも話さずマイペースに過ごして帰るものだから、「ゲストハウスとは…?」状態になる。

友人と一緒ならあいだに挟んで和気藹々と話すこともできるが、ひとりは絶対に無理だ。あるいは相手からめちゃくちゃ話しかけてくれるのならまた別だけど!!

3泊4日の長崎ワーケーションでは、いろんな人がかわるがわる話しかけてくれたので延命できたが、自分からは絶対に無理だ。俯いてスマホをポチポチしているのが性に合っている。確実に。


以上の4つの悲しい理由により、わたしは旅暮らしもできないし、流行りのバンライフもできないし、アドレスホッパーにもなれない。可哀想すぎる。

まわりには楽しそうに沖縄や北海道を転々と暮らしながら生きている人がたくさんいるからこそ、「いいなぁ」と羨望の眼差しで見てしまうけど、わたしにとってはちょっぴり難しい。

だからこそ、今旅暮らしをしている人は、わたしのぶんまで旅暮らしをエンジョイしてほしいなと思う。

いいなぁ旅暮らし。

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