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“内向的な自分”とうまく付き合う方法
内向、外向という言葉を意識しはじめるのはいつだろう。
教室で誰とも分け隔てなく話せる友人たちを見て、自分もああなりたいと羨んだとき。
人前に立ったとき、足が震えて喉がカラカラに乾き、言葉がうまく出てこなかったとき。
自分で決めたはずなのに、人の集まりに向かう足が重く感じてしまったとき。
ああ、自分はいわゆる少女漫画の主人公のような、「明るく笑顔で活発な人」にはなれないんだなと絶望した。
しかし、自分だけが特別なのだと思っていたけれど、意外と内向の人はたくさんいた。
内向と気付かせず、うまくやり過ごしているなぁ、と思った。むしろ、めちゃくちゃ明るい人に見えた。
でもそれは、苦手を自覚しているからだ。
英語が得意なら、わざわざ英語を勉強しようとは思わない。でも、苦手と自覚しているならば、努力しようとする。
その点で行くと、内向型は誰よりも外向的に振る舞うことに長けている気がする。
それはちょっとしんどいことだけど、やらなきゃいけない場面に立たされたとき、威力を発揮する。
たとえば、登壇をするとき。
緊張をするし、本当は人の前になんて立ちたくない。でも期待には応えたいから、やるしかない。
そう思ったらまず、アドリブで話さなくてもいいように資料をめちゃくちゃ準備する。カンペを作る。イメージトレーニングをする。
人と話すのが得意じゃないから、自己紹介は完璧にできるようにしてあるし、SNSも作り込んである。
要するに、できないから、準備が万全なのである。
わたしもよく「全然人見知りに見えない」と言われるが、それはマインドセットができているからである。
「人見知りに見えない」努力をめちゃくちゃしているのだ。
内向が悪いのではない。人見知りが悪いのではない。ただ、ありのままの内気な自分でいることで、返って損をする機会や逃すチャンスがあることをわかってほしい。
準備をして、イメージをして、カチリとスイッチを切り替えるように、出しわけをしていく。
「向いてないな」なんて思いながらも、完全に心が閉ざさないようにうまく付き合っていってほしいと思う。
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