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アートも歴史も興味ないワイが、なぜか本を読み漁ってる件
アート楽しいぃぃぃ〜!
…と思うような日が来るとは夢にも思いませんでした。一体全体何が起こっているのやら。
それは、北欧巡りを終えて、ウィーンに入った瞬間に始まりました。
それまで「どの国を巡っても教会と城、宮廷ばっかりだな〜」といささか飽き飽きしていたのですが、とりあえずウィーンに入る前に関連書籍を読んでみるか! とハプスブルク家の本を手に取りました。
ちなみにわたし、中2の始めに渡米をして、言語を理解できないまま英語で世界史の授業を受けたため、世界史の知識がほとんどない。「ハプスブルク」という言葉を初めて聞きました。
どうやらヨーロッパの歴史上、もっとも力を持っていた(600年ぐらい政権を握っていた)一家で、あのマリー・アントワネットさんの一族らしい。ナルホド!!
…とまぁ本当にまったく知識のないなかで、よくぞ生きてきたなという感じなのですが、その書籍が、絵画を通じて歴史を振り返っていくような本だったんですね。
そのなかに、こんな一節があって。
肖像画家というものは、注文主、とりわけ大物パトロンに対して媚びへつらうのが常だから、ティツィアーノも盛大にモデルを美化、理想化したと思われよう。
ここで初めてわたしは、「肖像画ってすんごい盛られてるんだ!」という気付きを得ます。当たり前っちゃ当たり前かもしれないけど、世界史もアート史もよくわかっていないわたしにとっては新発見でした。
読み進めていくと、写真の登場によってアートの役割が変わっていったこと、貴族お抱えの肖像画家がいたこと、肖像画は権威やイメージをアピールするための材料でもあったことがわかり、「もしかして、アートって時代背景を知ったうえで鑑賞したら、めちゃくちゃ面白いんじゃないか?」という、大体の人がすでにたどり着いていそうな境地にやって来ました。
生まれて初めて世界史とアートに興味を抱いたのです!!!(事件)
そこから、アート史をちょっとかじってから、街に出てみました。すると…。
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あっ、この教会は…まごうことなきゴシック建築だ!!!!!
ゴシック建築は、とにかく光を取り入れているのが特徴。ということは、なかにステンドグラスがあるんだね!?
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あったーーーーーーーーーーー!!!
…というような「これ、進研ゼミで見たことある!」な現象が起きたのです。
それまでのわたしは、同じカトリック教会にも種類があるなんて思ってもみなかったし、ステンドグラスも「綺麗だな〜」という粒度でしか見てなかった。
でもでも、ちょっぴり知識を入れるだけでも、これだけ見方が変わるんだ!というAHA体験をしたわけです。新しいメガネを手に入れた気分です。
幸い、ヨーロッパにはたくさんの歴史的建造物と、美術館があるので、まだまだこのメガネを使って見れるものがたくさんあります。
「アートや歴史を勉強するとおもしろいよ」と言われても心は動かなかったけど、自分で身をもって経験してみると、能動的に勉強したくなるものなのですね。
大人に言われなくても、子どもが昆虫図鑑にのめり込んで勝手に読み耽っているような感じ。強制されてもやらんけど、興味を持ったら勉強したくなるんだなとびっくりしました。
お勉強楽しいです。
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