北欧、幸福度が高すぎる
夏の北欧の好きなところ。
自然と利便性がうまく調和しているところ。
歴史的建築物が建ち並ぶなかに、トラムやメトロが走っている。少し歩けば世界遺産や博物館。
景観を損ねないようにしながら、便利な世界観を実現している。歩いているだけで楽しい場所。
みんなが昼間からお酒を飲んでいるところ。
ホリデーシーズンには、4週間もの夏休みが与えられるらしく、平日の昼間からみんなお酒を飲んでいる。
お店のテラス。港。芝生の上。思い思いの場所で。特に何をしているわけでもなく、ただ話している。それがいい。
サウナがたくさんあるところ。
フィンランドに限らず、エストニアにもスウェーデンにもサウナ文化が根付いていて、街中はもちろん、フェリーやホテルにもサウナがついている。
ごはんがおいしいところ。
日本人好みというか。癖がなくて、素朴でやさしいごはんが多い。
サウナがあるとわたしは幸せな気持ちになれるし、いろんな人と話せて楽しい。昨日はアフリカの人と話した。「アフリカだから熱いのは強いんだ」と言っていた。
ハッピーでやさしいところ。
道がわからなくてスマホを凝視しているだけで、「何か困ってる?」と声をかけてくれる。サウナで「熱くない?」と話しかけてくれる。やさしくてニコニコしていてハッピーであたたかい。
そんな北欧、住んでみたいな〜と思いつつ、物価の高さに驚く。なんとビールが1杯1300円。プルドポークのサンドイッチが2000円。
あまりにも高すぎるので、外食はランチに留めておいて、夜は軽く済ませるか、スーパーで買ったものをホテルで食べている。
スーパーのビールは240円なので、おそらく人件費がとてつもなく高いのだと思う。
でも、人件費が高いぶん、給与水準も高いし、国によっては学費が無料だし、医療保障がしっかりしている。だからこそ、テラスで昼間からビールが飲めるのだと思う。一家ひとつはサマーハウス(別荘)があると言うし、なんとも羨ましい。
幸せのカタチは人それぞれ違うとはいうけれど、こうして世界有数の「幸福度ランキング上位の国」に訪れてみると、「これはたしかに幸せだな」と感じるものがある。
どういう環境がいいだろう。どういう暮らしがいいだろう。どのくらいの余暇があったらいいだろう。何を食べられたらいいだろう。誰と一緒にいたらいいだろう。
そんなことを考えながら、街を歩く。