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初心者〜上級者まで。文章力を上げるのにオススメの本
「文章力を上げるのにオススメの本は何ですか?」という質問をたくさんもらうのですが…。
ワイ、文章にまつわる本をほとんど読んだことがない!!!!
…というわけで、究極的には別に本を読まなくても書けるよ!(極論)
と言いたいのは山々なのですが、「オススメの本」が知りたいという人は、自分のライティングスキルに自信のない人かと思います。
そこで、この記事を書くために私も「文章力に関する本と言えばこれ!」と言う本を5冊読んだので、ぜひ参考にしてみて選んでみてください!
超初心者向け:「なんか書きたい!」なあなた
2021年8月に「こんな本があったらいいのに〜」という本を出しました(唐突な宣伝)。ライター云々の前に、まずは日常的に文章を書いてみたい人にオススメの一冊。
細かいテクニックについてはほとんど触れていませんが、書くことへのハードルを限りなく下げる設計になっておりますので入門編にぜひ!!(宣伝)
初心者向け:「国語が苦手!」なあなた
こちらは「昔から国語が苦手だった」という人向け。
「短く」「正しく」「わかりやすく」をテーマに、日本語の文法から丁寧に教えてくれるので、まるで授業を聞いているような感覚で読み進めらます。
たとえば、「〜たり、〜たり」という「"たり"は連続して使うもの」というルールがこの世にはあるのですが、これにピンと来ない人は必読です。
話し言葉のようにしか文章を書けない人や、意味もなく長くなりがちな人、日本語の組み立て方があやふやな人の救世主となってくれるでしょう。
逆に、ある程度書いている人であれば「今更感」のある一冊かもしれません。
中級者向け:「文章を速く大量に書きたい!」あなた
「実用的な文章を効率よく!」
元ナタリーの編集長が書いている通り、ロジカルな文章力を磨きたい、多く速く文章を生み出したい人向け。
中には構造シートというテーマ決めから5W1Hで内容を整理する方法なども紹介されています。
・体言止めや過度な名詞化はぶっきらぼうな印象を与える
・指示語の多用や既知を要求する言葉は避ける
・漢字の割合をコントロールする
など、「なんとなくこちらのほうが見栄えが良い」の「なんとなく」の部分をロジカルに説明してくれているので、てっとりばやく「伝わりやすい文章が書きたい」人にはインストールしやすい一冊だと思う。
一方で、小説やいわゆる「エモい」文章を書きたい人とはまた趣旨がズレるので注意です。
ブロガーやニュースメディアなどのライターにはドンピシャ!
上級者向け:「届く素敵な文章を書きたい!」あなた
日常的に文章を書く人向け。
面白く”読まれる”文章へステップアップするのを助けてくれます。
大多数の文章の書き方に関する書籍が、文法を中心に取り扱っているのに対し、その領域を超えた「文章の書き方」がはっきりと言語化された一冊です。
「『読まない』という最強のカードを持つ読者にどう読ませるか」という忘れがちな前提条件や、心地よい文章が持つ視覚的リズム、そして我々は「何」のために書くのか、という文章を書く意義の話まで踏み込んで解説してくれています。
個人的にはこの本が1番刺さりました。著者の方はベストセラーの『嫌われる勇気』も執筆しています。
上級者向け:「取材ライターになりたい!」あなた
本格的に取材ライターを目指したい人向け。
わたしは取材ライターを4年やっているので、ある程度自分のなかでメソッドは確立されてきたのですが、ここまで丁寧に言語化されている本には初めて出会いました。
現場に立つものとして「そうそう、それです!」と頷きたくなる内容。特に、「執筆」についての本は数あれど、「取材」における質問の作り方や相槌の挟み方にまで言及している本はこれまでに存在しませんでした。
また、原稿が仕上がってからの推敲の仕方なども含め、企画を立てるところから納品するまでの流れがわかりやすく、かつ深いところまで書かれており、取材ライターを目指すのであれば必ず持っておきたい一冊です。
「文章の書き方」と一概に言ってもいろいろあるので、まずは自分のレベルがどのくらいなのかを客観的に考えて本を選んでみてください。
今のあなたにぴったりな一冊が見つかりますように!
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