“学んでいる過程"を発信するとめっちゃ得をする
わたしは駆け出しライター時代から「ライターTips」のようなものをよく発信していた。まだ全然ライターとして一人前じゃなかったけれど。
駆け出しのころは、毎日が学びでいっぱいだった。取材での相槌ひとつ取っても人によってさまざまな方法があり、先輩の横で話を聞きながら「なるほどな」とメモをする日々を過ごした。
とはいえ、自分用のメモにぐちゃぐちゃと書いたところであまり見直さないし、これらの学びをきちんと発信に昇華させれば、同じような駆け出しライターにとってもすごく勉強になるんじゃないか、と思い、なるべく外に出すようにしていた。
こんな具合に。何かを学んでいる過程を発信すると、いいことが3つある。
ひとつめは、自分にとっての備忘録になるということ。結局どんなに学んでも、人はいつか忘れてしまうもの。
自分のなかから出して、発信に昇華することで復習することができるし、いつでも見直せるので記憶の定着率も高まる。
ふたつめは、同じ境遇の人にとって「タメになる情報」として認識されるということ。わたしが駆け出しライターで得た学びは、駆け出しライターにとっても学びになる。自分のための備忘録が、誰かにとっては有益な情報となるのだ。
実際に、わたしもフリーランスに憧れていたときは、その人がフリーランスになってからというよりも、「フリーランスになるまでの過程」が見たくてTwitterを覗いていた。過程にこそヒントが隠されているのだ。
あと、同じ駆け出し同士で繋がれるというメリットもある。駆け出し同士で繋がってどうするの?と思うかもしれないけど、情報をお互いにシェアできたり、刺激しあえる関係性になれるのでわたしはオススメ。何なら数年後、どちらかがディレクターにでもなれば仕事も発注してもらえるしね…(笑)
実際、お互いに駆け出しだった友だちライターと今一緒に仕事をしていたりする。同業と繋がって損すること、別にそんなにないと思う。
そしてみっつめは、過程を見せていくことで応援される存在になれるということ。
わたしはハロプロのアイドルたちが好きだけど、彼女たちのレッスン風景やレコーディング動画を観るのが好きだし、頑張る姿を見て「うまくなったねぇ…」と涙を流す瞬間がとても幸せだ。
これ、アイドルに限らず商品もそうだと思う。ポンと出てきた商品よりも、社員さんがアレコレアイデアを出して試行錯誤して生まれたんだという背景を見せてくる商品のほうが、心にグッと来るものがある。
では、具体的にどう「学びの過程」を発信していくかというと、ここでも、わたしは4つの方法を推したい。
1.メモ・ノートをそのまま発信する
学生のときから当たり前にやっていることだとは思うが、何かを学ぶとき、人はノートを取る。
ならば、そのノートをそのまま発信すれば良いのだ。わたしは学生時代からイラストや図を用いてノートを書いていたので、手描くで発信することもあれば、テキストだけで発信することもある。
学んだことをそのまま垂れ流す。これだけでも立派な発信だ。
2.参考にした書籍・サイトを要約する
これも発信しやすい方法だと思う。本は読んでおわりではなく、自分の言葉でまとめて初めて読書だと思う。
本を要約してまとめておくと、自分にとっての備忘録にもなるし、駆け出しの人にとってはめちゃくちゃ参考になる情報。あと著者も喜ぶ!という、みんなハッピーになれる方法なのでオススメ。
3.日報で積み上げを報告する
「なんかコイツがんばっとるやーん」というのをアピールするのも発信のひとつ!(笑)これをやることにより、アイドルでいうところの「レッスン風景」をお見せすることになるんですよ。
なので、毎日やったこと、勉強したこと、積み上げはきちんとアピールすべし。応援されること、ファンになってもらうこと、仕事をいただくこと、これらは全部同義だと考えている。「こんなことを頑張ってます!」というのは自分からアピールしていかなきゃ、見つけてもらえないのでな。
4.見つけてもらうために工夫をする
そして最後に、見つけてもらうための工夫も忘れずに。たとえば、ハッシュタグ。#webデザイン勉強中 とか、 #ライター とか、いろんなハッシュタグがあるので、関連性のあるものは付けてみて。
ただし、付けすぎると業者感が出るのでわたしは1-2に留めている。
あと、本の紹介などは、画像に著者さんをタグ付けしたりメンションを飛ばしたりすると、リツイートしてもらえたり、コメントをもらえたりするので、やってみるといいかもしれない。
ただでさえ情報の多い時代なのだから、見つけてもらうための努力は惜しまない。ゆうてハッシュタグとメンション・タグ付けぐらいなので…!
そんなわけで、どっちにしろ何かを学ぶときメモやノートを取ってるわけなのだから、それをSNS上でやれば同じ労力なのにメリットが増えるのでは???というお話でした。