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やり抜く力=”グリット”があれば自信につながる
物事をやり抜く力のことを「グリット」というらしい。
「やるぞ!!」と決めたことを最後までやり遂げられるかどうか。
その点だけに関して言えば、意外とやることはきっちりやってきた気がする。
むしろ、そこだけはやらないと何も身に付かないんじゃないかと思っている。
会社を辞める直前、与えられた月次目標をクリアできるかどうかの瀬戸際のタイミングがあった。あと1本でクリアできる。でも、もう2日しかない。
そんな状況のなかで、「4時間あれば書ける…」と思って、ライター役を買って出た。取材に同行して、取材中に文字起こしして、最後に整えて出す……という今思えば結構無茶苦茶なスケジュールだけど、なんとかやりきった。
もう辞めることが決まってるなかで、同僚から「どうしてそこまで頑張れるの?」と言われたことを今でも覚えている。だって、月次目標をクリアしようがしまいが、査定にはまったく響かない。
「仕方ないね」でおえることだってできたし、状況が状況だけに責められることもなかっただろう。
それでもやりきったのは、自分がやると決めたことを途中で投げ出すのは自分を裏切ることだと思ったからなのだと思う。
こうした「やりきった」ことの達成感は、当時は一瞬で過ぎ去ってしまったけれど、今でも自分のなかに残っていて、背中を押してくれることがある。
どんなに短い納期でも、明らかに人手が足りなくても、自分に求められていたことをやりきったこと。
わたしは飽きっぽい性格なので、ひとつの会社に1年半以上在籍したことがない。
でも、1年半という短い期間でも、やるべきことはちゃんとやって、大なり小なり実績を残してきたからこそ、それは自信につながっている。
わたしのグリットは人と比べたらそんなに高くないとは思うんだけど、「おわらせること」「やり切ること」は本当に大事だと思う。
途中で投げ出してばかりじゃ、実になる前に朽ちてしまうし、すべてが中途半端のまま、ふらふらとしている人になってしまう。
ちなみにグリットは、長距離を走ることでも鍛えられるらしい。走っているとだんだん苦しくなってくるけど、自分が決めたゴールに向かって息を切らしながら走り抜けば、そこには素晴らしい景色があるのだろう。
もしかしたらサウナとも似ているのかな。最初に決めた時間どおり、上段でじっと胡座をかいて我慢して我慢して我慢して……。いつも「はやく12のところに針よまわれ〜!」と思いながら、途中でギブアップすることはほとんどない気がする。ちっちゃいけど、こうしてわたしのグリットは鍛えられている(のかもしれない)。
決めたことはやり切る。
当たり前のようでとっても難しいことを積み重ねて、自信にしていこうぜ。
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