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「質問」はありませんか?
今日、Adobeさんにお誘いいただき、新しいアプリの紹介イベントに行ってきた。
https://milkprincess17.com/Adobe-Premiere-Rush
そこで最後に、「質問はありますか?」との問いかけがあった。
だいたいイベントやセミナーの後はお決まりのように聞かれると思うが、今日はたまたまシィンとなった。
話の内容がわかりやすすぎて質問がなかったのかもしれない。あるいは、勇気が出ないのかもしれない。
わたしも本来なら「シィン」側の人間だからわかる。くっだらない質問をして笑われたらどうしようとか、ググればいいか、なんて飲み込んだりする。
でも、実は「質問」というのは疑問を解消するだけにあるものではない。自分をアピールするチャンスでもあるのだ。
これは、声優のレッスンで身についた。
毎週レッスン後に「質問はありませんか?」と先生が聞くと、ババッと手があがる。
純粋に何かを聞きたい人もあれば、ただ感想を言いたいだけの人もいる。
そこで、みんなのなかで共通認識としてあるのが、「爪痕を残す」ということである。
30人もいるクラスのなかで、名前を覚えてもらう、存在を認知してもらう、というのはものすごく重要だし、現場に出たらなおさらだ。
そのための練習を教室でやっているのである。
そんな練習の成果が、まさかまったく関係のないイベントで出るなんて思わなかったが、シィンとなったあと、バッ!と手を挙げられた。何なら、手を挙げてから質問を考えたくらいだ。
結果的に、認知されたかどうかはわからないがワンメディアの明石ガクトさんに「いい質問だねぇ」と言ってもらえてホッとした。
これはわたしの見解だが、きっとみんなホッとした。
実は、わたしが質問をしたのは、爪痕を残したかったから、という理由だけではない。
「面白かった」ということを伝えたかったからだ。
それは、自分が何度か登壇をした経験があるからこそ芽生えた思いだと思う。
「質問はありますか?」そう聞いてみても、大体みんな控えめで、質問をしない。
笑ってごまかすけど、ちょっと寂しい。面白くなかったかなぁ、なんて思ってしまう。
質問は、何でもいいからされたらうれしいものなのだ。
だから、もし何も疑問がなかったら、「ただの感想なんですけど…」でもいいから、とにかく手を挙げてほしい。
その右手を空に伸ばすだけで、救われる人がいるかもしれない。
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