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友達は、いつまでも友達じゃなくてもいい
社会人になる前の1ヶ月間、
『会おう会おうと言って結局会っていない人に会いに行くプロジェクト』
をやっていたことがある。
誕生日や正月の度に、『また会おうね』と最後に定型文のようにくっつけるアレを嘘っぱちで終わらせたくなかったのだ。
そのときには本当にたくさんの人に会った。小学校のときのクラスメイトや、遠い場所に住んでいる友達、一度だけ同じクラスになって仲良くなった友達。
ひとりひとりに会う時間はすごく楽しかったし、こんなこともあったねぇ、なんて懐かしんだりした。
でも、そうやってその時はわざわざ会った友達とも、やっぱりそれ以来全然会ってない。
あんなに毎日のようにくだらないことで一緒に笑い転げていた相手とも、いつしか全く話がかみ合わなくなり、やがて遊ばなくなる。
人間関係って希薄だなぁ、と思う。
でも、仕方のないことだなぁ、とも思う。
ライフステージが変わるにつれて環境が変わり、人付き合いも変わる。
Facebookで流れてくる小学校の同級生の生活は今の私とは全く違うし、何なら社会人になってから出来た友達とすらも、今は話が合わなくなっているかもしれない。
それは、友達なのかよくわからない。
かつての私は、そうやって『友達じゃなくなりかけている友達』をどうにか繋ぎとめようとして、頑張って会いにいっていた。
最近あの子に全然会えてない、友達を全然大事にできてない、と悩んでいた。
でも、今はこう思う。
友達は繫ぎとめるものじゃない。
友達は、循環するものなんだ。
別に仲が悪くなった訳じゃない。これは、タイミングの問題なのだ。
だから、またタイミングが合ったら、また縁が巡ってきたら、自然にもう一度友達になるんだと思う。
それで、いいと思えた。
うん、そうやって考えたら、人間関係がちょっと楽になった。
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