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無駄を削ぎ落として頭を空っぽにするとどうなるのか
クソADHDなので「頭のなかが空っぽになる」という状態がほとんどないんだけど、最近やっと頭のなかが空っぽになってきた。
それは多分、日々の生活のなかで無駄なものが削ぎ落とされ、仕組み化されたからなんだと思う。
たとえば、わたしはほぼワンピースしか買わないようにしているので、コーディネートを考えない。靴下も下着もすべて同じものなので、ペアを探すこともない。メイクもしないので顔を洗って日焼け止めを塗るだけ。そんなもんだから、朝の支度は10分程度で終わる。
仕事も、「月曜日と木曜日しかミーティングをしない」と決めているので日程調整に悩まない。取材記事制作のためのフォーマットやマニュアルを作ったので初めて依頼するライターさんとも仕事がまわる。ピラティスに行く日や美容院に行く日も毎月固定化されているので予約日時もあまり考えない。
そんな感じであまり考えることがなくなってきたので、やっと「+α」に目が向けられるようになってきた。
別に今読まなくてもいい小説を読んだり、今書かなくてもいいエッセイを書いたり、「いつでもいいよー」と言われている仕事に手をつけられたり、ずっと放置していたサイトのエラーを直したり。
要するに、不要不急なことをやっている。締め切りがあるわけでもなく、誰が見るわけでもなく。
でも、この不要不急なことが意外と大事なんだと思う。急を要することばっかりやってる人生って疲れるし。頭が空っぽになってきて、そんなことを思うようになった。
やっと不要不急なことがやれるようになったんだ。
つねに何かに追われてるとか、つねに何かを考えているとか、それが良いと思っていた時期もあるけれど、今はしばらく空っぽのままでいたい。
むしろちょっとぐらい空っぽじゃないと、自分のやりたいことまで辿り着けないような気がする。わたしはこの本が読みたかったんか。なるほどね。という具合に。
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