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大嫌いな朝がくれたのは、『好き』を思い出すきっかけでした。
おはよー。
今は何気なく言っているこの挨拶だけど、たぶん、本当に言い始めたのは今年から。
そもそも私は、起きる気がなかった。
個人的な見解だけど、クリエイターは夜型の人が多い。夜になるにつれて頭が冴えてきて、ぶっ通しで朝まで8時間絵を描き続けるなんてザラである。
私も例に漏れず、中学生の頃からずっと深夜に渡る創作活動を続けてきた。状況が変わったのは社会人になってからだ。
何かに打ち込む時間を失った。
かつて、歌をうたっていた時間は仕事に消え、絵を描いていた時間は飲み会に消え、文章を書いていた時間は残業に消えた。
生活の中心が会社になり、土日はその鬱憤をはらすように遊ぶか、眠り込むか。
なんだこれぇ!!!
と思った。でも、社会人ってそういうもんだよね、まわりもみんなそうだもん、となんとか自分を納得させた。
…でも結局、納得できなかった。(納得できていない顔)
毎日深夜、『あーー、今日も何もしなかったなーーーー』とタクシーに揺られながら思った。
そして、今年の春のこと。きっかけは、あんまり覚えていない。そんなわたしが、わたしを変えるために朝渋に入った。
それから、早いもので8ヶ月が経とうとしている。
でも、みんなの期待に答えられなくて大変大変申し訳ないが、わたしはやっぱり未だに早起きが得意じゃない。
二度寝をするのが好きだ。
眠るのはとても気持ちいい。
目覚ましの音は耳障りだ。
差し込む光に目を覆いたくなる。
あたたかな布団を抜け出す瞬間はいつも辛い。
それでも。
それでもわたしは朝に生きていたい。
朝は、わたしに知らない世界をたくさん教えてくれた。
1日が2倍に増えること。
がんばって起きたときの達成感。
普段は会えない人に会えるよろこび。
やろうやろうとしていたことがやれること。
すかすかのカフェでのゆったりとした時間。
そして、忘れかけていた『自分の好き』。
早起きしたことでポン、と生まれた朝の時間を埋めるように、わたしは数年ぶりに筆を取った。
それが、『発信』をはじめたきっかけだ。
今、わたしの『好き』はnoteになり、グラレコになり、たくさんの人に読まれ、誰かの心を動かせるようになった。
文章もイラストも昔からできたはずなのに、なぜかずっと封印していた。ずっと、そんな余裕がなかったのだ。
時間とは、心の余裕だ。余裕がないと、人はどんどん枯れていく。たった24時間という限られた時間のなかで、やりたいことをやるにはどうしたらいいのか。
それは、時間を自らつくりだしていくこと。
ポヤンと生きているだけじゃ、時間はあっという間に過ぎて言ってしまう。
『眠いなぁ』とちょっと遅刻をしながらも朝渋に駆け足で向かうわたしは側から見るとちょっぴりおかしいかもしれない。
そんなに辛いならやめちゃえばいいのにって言われたこともある。
自分が生まれつきの重度の夜型だなんて重々承知だ。
でも、眠くても、ちょっと辛くても、やりたいことがやれるようになった今のほうがよっぽど幸せなのだ。
だから、わたしはきっとやりたいことが尽きない限り、自分を奮い立たせて起き続ける。
きっと、ひとりじゃできなかった。
だから、その背中を押してくれた朝渋に、ありがとう。
朝渋は新メンバーを募集しています。「自分を変えたい」そんな思いのある方はぜひ、のぞいてみてください。
あなたの大嫌いな朝が、大切な朝になるかもしれない。
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