ライフステージが違うと、話を聞くのも難しくなっちゃってさ。
昨年めちゃくちゃ病んでおりまして。
ちょうど妊娠中の友だちから、「今臨月だから今のうちに会いたい!」と言われていたんだけど、断っちゃったのですよ。
その子は17歳のころからの友だちで、大学は違ったけれど一緒に卒業旅行に行ったし、社会人になってからも毎年海外旅行に行ってたし、その子が会社でぺしゃんこになってたときも、恋愛で悩んでたときも、わたしが同じようにボロボロになってたときも、ずーっと定期的に会っているような仲だったんです。
でも、ずっと一緒にいたからこそ、ここ数年で付き合って結婚して出産、と目まぐるしくライフステージを駆け上がっていくのを隣で見ていて、ちょっと寂しく思っていたのもたしか。
「妊娠できないかもしれない」と彼女が悩んでいたとき、わたしは「彼氏と別れるかも」で悩んでいて、比べるものでもないけど、ライフステージが全然違いすぎて100%共感はできなかったんじゃないかと思う。心のどっかで「生涯の相手がいるだけいいじゃない」って思ってたかもしれない。
久しぶりに連絡をもらったときも、わたしはわたしで人生のどん底期を迎えていて、ドス黒いオーラを纏っていたので、「こんなメンタルで会ったら、自分の好きじゃない自分を見せることになるかも」と不安でした。
彼女は彼女で、初めての身体の不調や変化に悩んでいたけれど、そうだとしても「大変だねぇ」と言えるほどの余裕がわたしには残っていなかった。
たぶんどこかで、「大変かもしれないけど、大切にできる相手がいていいなぁ」と思っていたんじゃないかと思う。
そして、そのときに自分の見たくない自分が出てきて、「一方でわたしったら…」とか卑屈になって、自分のことも彼女のことも嫌になっちゃうのが本当に嫌だった。
そういう怖さがあったからこそ、会えなかったんです。自分のためにも、相手のためにも、会っちゃいけないと思っていた。
だから、LINEで「今メンタル終わってるから、幸せなオーラを浴びたら死んでしまうかもしれない」と素直に言いました。
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