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「わたしは悪くない」と言い聞かせる
低気圧の日って何だか身体中の水分がぜーんぶ下のほうに降りてきている、ような気がする。
起き上がった瞬間から身体がずっしり重くて、ペタペタと床を歩きながらどんどん下に沈んでいくような感覚。
10時間たっぷり眠ったはずなのに、頭のなかにモヤがかかっているようで、目を閉じたら夢の世界にダイブしてしまいそうだった。
人の身体というのは結構繊細なものだ。
「毎日決まったように働く」というのは無理難題で、こうして天気に左右されることもあるし、体調によってメンタルをやられることもあるし、日々の人間関係や出来事に心を掻き乱されることもある。
そんなとき、わたしは全力で外的要因のせいにする。「わたしは悪くない、悪いのは天気や!!」って。
じゃないとマジでやってられない。いちいち自分のせいにしていたら身が持たない。
ところで、最近気付いたのだが、わたしは結構ポンポン環境を変える。
「嫌だなー」と思ったら、すぐにその人から離れるし、「向いてないなー」と思ったらさっさと職場を変えるし、「違うなー」と思ったら買った洋服に袖を通さずに売る。
思うに、「自分が悪いのかも」と考えがちな人って、きっと責任感が強いのだと思う。
責任が強いからこそ、「自分が頑張れば」何とかなると思ってしまうし、踏ん張り癖みたいなのがついているのだと思う。
きっと、低気圧のときも「気圧の変化に対応できないのが悪い」と無理をしてしまうのだろう。
ある程度の責任感を持つことは大切だとは思う。
でも、わたしはもうちょっと上のほうに目線を上げて、「それは自分が悪いのか?」を見つめてみてほしいのだ。
体調が悪いのは、自己管理ができてないからなのか、生まれ持っての体質なのか。残業が多いのは、自分の仕事が遅いせいなのか、人が足りないせいなのか。人間関係がうまくいかないのは、自分にコミュ力が足りていないのか、相手と性格が合わないからなのか。
そうして一つひとつ紐解いていくと、「あれ、わたし別に悪くなくね?」ということに気付くと思う。そしてそうなったら、自分が全部責任を負う必要なんてない。
そうやって自分の心を守ることも、仕事のひとつだと思うから。
というわけで、低気圧のなかでうまく働けないのは自分のせいじゃないということで。はやくいい天気になるといいな。
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