見出し画像

【ICL体験記】視力-0.01の私が80万円でメガネを捨てた話

-8.5。これはわたしのコンタクトの度数です。

視力の弱い家系に加え、読書とアニメ鑑賞が趣味のわたしの視力は、誰と比べてもめちゃくちゃ低かった。ちなみに強度の乱視も含まれる。我ながら目を酷使してきた人生だと思います。

つねにレンズがフレームを大幅にオーバーしてはみ出し、かければ輪郭が歪むほど視力が低いわたしには、フレームを選ぶ楽しみすらなかったし、コンタクトもよぉ〜く乾いた。

目の痛みで仕事をしていられず、何度もトイレでコンタクトを着け直した。これは誰にも言っていないけど、「会社をやめようか」と思った理由のひとつに、瞳が耐えられないから、というのもあります。本当にしんどかった!

そこで、友人に教えてもらったのが「ICL」です。

この手術を受けたことで、わたしの人生は一変したので、このnoteで端的にシェアさせてくだせえ!

ICLとは

ICLとは、角膜を削らない視力矯正手術のこと。角膜を削るレーシックとは違い、眼球の中にレンズを挿入することで、屈折を矯正する。別名「眼内コンタクトレンズ」

もともとさっしーが手術報告をしていたときから知っていたので、「いつかはやってみたいなぁ」と思っていました。

個人的に魅力だったのは、「最悪何かトラブルが起きたら取り外せる」という可逆性があること。

レーシックは角膜を削るので元には戻せないけど、ICLは最悪取り外して元に戻せる。これはわたしにとって大きな安心材料でした。

あと、これは初めて知ったのですが、わたしの視力だと、レーシックは適応外らしい。せいぜいコンタクト度数が-5.0ぐらいじゃないと、角膜を削れないのです。選択肢すら与えられてなかった件。

というわけで、そもそもわたしの選択肢はICL一択となり、友人が施術を受けたという「品川近視クリニック」に検査とカウンセリングに行くことにしました。それが、2021年5月のことです。

なぜ「品川近視クリニック」にしたの?

人がいっぱいいてびっくりした

「品川近視クリニック」は視力矯正系で有名なクリニックだけど、やっぱり目は一生モノなので、病院選びは怖いよね。

調べると「手術に失敗した」「ドライアイになった」という怖い口コミも出てくるけど、そのなかでもわたしがこの病院を選んだのは「周囲の友人3人(同グループではない。全員接点ナシ)」がここで受けていたことが大きいです。

大学時代からの友人、会社の友人、フリーランスの友人、という全然違う界隈の友人たちに聞いてみたら、みんなが「品川近視クリニックで受けたよー」と言っていたので、「じゃあここでいっか」という気持ちになったのです。

安直だけど許してほしい。「3」という数はまぁまぁ信用に値したんだ!

初回のカウンセリングと検査

ところで品川近視クリニック、待ち時間が長い。聞けば、コロナ禍で健康を意識しはじめた人がこぞってICLやレーシックを受けに来ているのだそう。平日なのに、検査だけで3時間半かかりました。

初回では、眼圧検査や気球の検査を含め、角膜の細胞写真の撮影や眼球、黒目のサイズの計測など10種類程度の検査を行います。

そのうえで、眼科医との問診や、手術メニューの種類を選ぶのだけど、わたしの場合、あまりに目が悪すぎた&乱視が酷すぎたので、別途レンズを取り寄せることになりました。

取り寄せには3ヶ月を要したので、急いでいる人は早めに検査に行こう!ちなみに、わたしが問診で聞いたのは、下記の2点。

老眼になったらどうするの?

「老眼は誰でもなってしまうもので、いずれにせよ老眼鏡をかけなければならないそう。

ICLは、老眼鏡になるまでのあいだ、メガネをかけるストレスを軽減し、コンタクトによる傷やドライアイなどのリスクを軽減するものだと考えてもらいたい、と言われました。

ICLをすることで老眼を予防することはできないけど、コンタクトのダメージを減らせるのは個人的に大きいと思いますね。

コンタクトを毎日着けることで、細かな傷が眼球についているのは何となく自覚していたし、「明らかに目に良くないんだろうな」と思いながらも目に押し込んでいたので、これだけでもやる価値があると思いました。

手術は何歳で行うのが適切なの?

手術自体は18歳から可能だが、18歳ではまだ視力が安定しないので、20代半ば~後半の手術がベストなのだそう。

ちなみに、たとえば40歳の場合は、老眼までの期間があまり長くないので、もしかしたらあまりメリットを享受できないかもしれません。つまり、社会人になったタイミングですぐにやるのが、一番コスパが良い!

疑問が解消されたところで、内金の19万円を払って手術日を予約して終了。わたしの場合はレンズお取り寄せ期間もあるので、5ヶ月後の10月にやることになりました。

ちなみにわたしは内金を払うことを知らなかったので慌てて銀行におろしにいきました。みんなは気をつけて!

当日の手術の流れ。時間は15〜20分程度

荷物を入れるロッカー

そして迎えた当日!

朝9:30の予約だったのですが、「3日前からコンタクトを着けない」「もらった目薬を1日5回さす」「当日8:00以降は何も食べない」など手術前に微妙にやらないといけないことがあるので注意。

荷物をすべてロッカーに預けたら、手術室前で順番を待ちます。

手術自体は15分〜20分ぐらいでサクッと終わるのですが、バリバリ意識があるので不思議な気持ちでした。

目薬の麻酔をしたら、まぶたを機械で固定して、目をずーっとかっ開いているような状態で(笑)。「目を閉じたら死ぬんじゃないか」とザワザワしながら手術を受けました。まぁ物理的に閉じられないんだけどさ。

手術中、目は何となく見えているのですが、つねに目薬が入っているような感じなので、水のなかで目を開けているような状態。ボヤボヤです。

盛れない保護メガネ

術後は、1時間ぐらい休んでから、保護メガネと抗菌目薬をもらって帰宅です。この帰り道が1番怖かった!

何となく見えるけど、どこか視界が滲んでいるような感覚で、無事に家に辿り着けるか不安でした。課金できる人はタクシーで帰るか誰かに迎えに来てもらうのが無難です。

当日はさすがにパソコンをしないほうがいいだろうと思ったので目薬を定期的にさしながら安静にしてました。当日の洗顔・洗髪はNGなのでそのまま寝たわ。

翌日検診で問題がなければ終了

抗菌のための目薬

翌日検診で問題がなければ、あとは1週間ぐらい1日5回程度目薬をさしていき、目薬がなくなったら終了です。保護グラスも1週間かければ外してOK。

ちなみにデスクワークは翌日からOKとのことだったので、わたしは翌日から普通に仕事をしていました。

もう、めちゃくちゃ不思議なんですよ。だって、起きた瞬間から目が見えるんだもの。

わたしは予定が詰まりまくっていたので、普通に友だちの家に行ったり、美術館に行ったりと、アクティブに動いていましたが特に問題はありませんでした。

最初の1ヶ月はちょっぴり後悔した

でも、あまりに目が悪かったためか、最初の1ヶ月は3時間のデスクワークで目が疲れちゃったり、頭が痛くなったりと、ちょっとした不調に悩まされました。

「やらないほうが良かったかな…」と不安になって紹介してくれた友だちに連絡したことも。

先輩からのありがたいお言葉

これが仕事をするうえで結構辛くて、「うわぁ全然働けない!」ともがいていたんだけど、友だちの言うとおり1ヶ月も経てば慣れて、快適に過ごせるようになりました。本当によかった!!!!

ICLをして1年経過してみての感想

いや、もうめっちゃ快適よ。今のところ、人生で1番よかった買い物ナンバーワンです。

・目が乾かなくなった
・ゴロゴロするストレスがなくなった
・コンタクト代が掛からなくなった
・荷物が減った
・旅先で気にせず延泊ができるようになった
・お風呂や温泉で目が見えるようになった
・コンタクトによる頭痛がなくなった
・寝落ちでコンタクト外すの忘れた!とかがなくなった
・目が見えるって幸せ〜〜〜!

わたしは小学生から「目が悪い」状態を経験してきているので、コンタクトのゴロゴロや乾きなどのストレスがなく、思いきり温泉やサウナに入れたり、アクティビティや旅を楽しめているのが本当に嬉しい。

ちなみにICLを受けた友人は、「今自然災害が起きたら、わたしは何も見えなくなってしまうから受けた」と言っていました。

そんな、未来のために受けるのも大アリだと思うな。見えるって本当に大事。

トータルでかかった料金

さてさて、気になる金額ですが、おそらくわたしが最高金額だと思います。

わたしの場合、「近視度数-5D以上」「乱視用レンズ」だったので、基本料金が63.7万円。

それに加えて、レンズを入れるための穴を角膜に開けるのだけど、それを「人の手で切る」か、「レーザーで切るか」が選べるんですよ。

「カタリス」という機械を使って切るので「カタリスICL」というオプション名でしたね。

機械のほうが乱視の屈折率が高くなるのを防げる、術後の痕が綺麗になるのと、感染症のリスクが減る、ということで、激しく悩んだのですが、「ここはケチるところじゃないやろ!!」とカタリスを選びました。

これだけで20万円高くなるので、わたしのICLにかかった金額は、トータル85万円ほど。それに、友人からの紹介チケットを使ったので5万円割引でした。

これを高いと捉えるか、安いと捉えるかですが、わたしが買ったものは「視力」…だけではなく、「起きた瞬間から寝る直前まで、365日視界がクリアなストレスフリーの生活」という高QOLだと思っているので、本当に課金してよかったな、と心から思っています。

もし質問がある場合は、わかる範囲で答えるのでコメントしてください〜! あと、リアルに手術考えているよ!という方には紹介で5万円割引もできるので、TwitterでDMください。(漢字フルネーム情報が必要なので、併せて送ってください!)

以上、ICLのレポートでした!

いいなと思ったら応援しよう!

いしかわゆき(ゆぴ) #ADHDフリーランス 発売中!
サポートは牛乳ぷりん貯金しましゅ