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なんでみんな婚姻届に指輪3つ並べて結婚報告すんの??

ごめんね。

我ながらすごい捻くれてると思うし、「独身の嫉妬乙」と言われればそれまでなんだろうけど、それでも吐き出さずにはいられなかったんや。

先日書いたエッセイが思いのほかたくさんの人に共感してもらえて、「あぁ、やっぱみんな言えないけど同じ思いを抱えてたんだな」と何だか安心したような、仲間を見つけたような気持ちになった。

いつからか、すごい複雑な気持ちで結婚式に参加するようになった。「めでたいんだけど、なんか悲しい」みたいな。ウェディングムービーを見ながら流している涙が、もはや感動してるんだか、自分に対する情けなさなのかよくわからなくなってきて。

別に、「ゆぴちゃんならきっと、結婚できるよ!」とか言ってほしいわけじゃないんです。慰めてほしいわけじゃないんです。てか慰められる所以もない。わたしはわたしなりの幸せを見つけているし、別に結婚の未来が失われているわけでもない。そういう話がしたいんじゃない。

ただ、いつの間にか「彼氏」のことを「旦那」と呼ぶようになったのを聞くことも、大きくなっていく友だちのおなかを眺めていることも、「今度○○ちゃんちに息子連れて行くんだけど一緒に行かない?」の誘いに全然行きたくない自分がいることも、なんか嫌になっちゃったのさ。わたしってこんなに性格の悪い人間だったっけ、と。

自分は自分のペースで進みたいという気持ちはありつつ、やっぱり周囲のライフステージが変わっていくことに謎の焦りを覚えるんだよね。そして、友だちとの会話がどんどん噛み合わなくなっていくのが怖い。あんなに仲良かった友だちとさえ、今や何を話したらいいのかわからなくて、ベビーカーで大人しく座っている赤ちゃんに対して「大きくなったね」なんて心にもない言葉しか言えない。(そもそもわたし、赤ちゃんがめっちゃ好きなわけでもないし)。

そんな複雑な思いを抱えているなかで、友だちは変わらず仲良くしたいと思ってくれるから連絡をしてくれるんだけど、自分がぐちゃぐちゃになっているときってそれに応えることすらできないわけさ。「結婚」「入籍」「妊娠」のワードをミュートして、心がざわめかないように蓋をして気持ちを落ち着かせてきたのに、友だちに会うことでそれが全部溢れちゃうような気がして。

でも、友だちからしてみれば、「今まで普通に仲良くしてきたのになんで?」「結婚や出産をしたとしても、わたしはわたしのままで、何も変わっていないのになんで?」って思うから、きっとお互いに寂しくて悲しくてやるせない時を過ごすんだと思う。

この時間が必要か、と言われればわからない。でも、必然だ、とは思う。だってみんなで足並み揃えてライフステージ進めるわけにはいかないからね。しゃーない。しゃーないんだけど言いたい。傷を舐め合うとかじゃなく、慰め合うとかじゃなく、「アラサー、いろいろあるよね」って言いたい。ただそれだけの想いで書きました。

なぜか去年の12月、仲良い友だち3人のベイビーが爆誕して、おめでたさと寂しさを抱えていたんだけど、フツーに「ライブ行こうぜ」とか言ってくれるので、根本的な関係性はあまり変わらないんだろうなと思いつつ、まぁ会いたい瞬間と会いたくない瞬間があるのって至極当たり前なんじゃないかと思いました。どんなに好きでも会いたくないときってあるじゃん。そんな感じ。

その人の心のうちってわからない。人知れず落ち込んでいるかもしれないし、悩みを抱えているかも知れない。だから当然、「今は会いたくない」って言われるときもあるよ。でも、それは別に終わりじゃないんだよ。だからこれを読んでいるわたしの友だち。あんま気にせず誘ってね。断ることもあるかもしれないけど、それはもうそういう気分じゃないだけだからね!! くっついたり離れたりしながら、やっていこうぜ。

またね。

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