田中 聡子

フリーライター歴9年目。4才と6才の2兄弟の母。地域体感メディア伊那谷ふぃーる運営。今年の目標は、表現、身体、家族の3本軸をバランスよくまわすこと。

田中 聡子

フリーライター歴9年目。4才と6才の2兄弟の母。地域体感メディア伊那谷ふぃーる運営。今年の目標は、表現、身体、家族の3本軸をバランスよくまわすこと。

最近の記事

息子に教わる、友だちのつくり方

第一子である長男の卒園が近づいてきた。ただただ、感慨深い。 いつの間に、大きくなったのだろう。 もう、赤ちゃんに戻ることはない。このまま、健康に成長してくれたなら、 それに勝ることはない。のは、わかっているけれど、 日に日に逞しく育つ姿に、寂しさを感じるエゴもある。 今日、夕ご飯の準備をしていたら、急に息子から 「ママ、友だちのつくり方、知ってる?」と聞かれた。 私「どうするの?」 息子「友だちが遊んでいたら、いーれーて、っていうの。友だちが声かけてくれるのを待っていたら

    • 交換日記 : 伊那編

      6:00 起床  薄いカーテンしかないので、外が明るくなってきて、だいたい自然と目が覚める。隣の布団で寝ていた次男が私の布団に潜り込んでくる。 携帯チェックしてしまうのが癖。 朝から仕事じゃないけど、「文章みて意見ほしい」というメールが 友人からきていた。後でみよう。 朝のばたばたタイムスタート。 テンションMAXの園児の男児2人の着替え、朝ごはん準備、保育園のノート記入、自分の身支度をばたばたする。 といいながらも、登録しているvoicy聴きながら、情報収集。 主人

      • 紙で情報を伝えること

        久しぶりにヒリヒリする紙のお仕事をさせていただいた。 誌面をコピー機で刷り出して、 赤のボールペンで推敲する。 間違ったら大惨事 (クレームのもと、刷り直し、印刷部数分の修正シール貼り) になる情報部分を一文字一文字チェックして それでも心配で、なんども読み直す。 -------- わたしが、出版社に入った15年前は、 情報といえば、まだまだ紙媒体が主流だった。 写真は、ボジフィルムで、 小袋に一枚一枚フィルムを切っていれて ダーマト(芯にワックスを多く含んだ色鉛筆)で

        • 正直カオス

          コロナ渦の中、世の中のお母さんたちは、 どうやって過ごしているのだろう。 保育園からのお便りで、在宅保育が可能なおうちは、 この期間在宅保育をと、お達しがあった。 フリーランス歴8年目。 主人もおなじく、フリーランス歴8年目。 そんな我が家にとって、 リモートワークもオンライン会議も 今はじまったことではないのでそこは対応可能。 デモ、生活能力とか、ママ力とか、女子力とか 極端に低い私にとって、 予測不能モンスターの4才児と2才児と 四六時中一緒なのは、修行のはじまり

          母は強し?

          新型コロナや感染症が流行して なんだか、心がざわざわ落ち着かない。 そんな時、保育園児の長男が友達に追いかけられて 叩かれていたと、ばぁばが伝えてきた。 仕事で、保育園のお迎えを頼んだ日、 目の前でそんなことがあったよう。 とても心配で、いつも心にひっかかっている。 「男の子のママはどーんとしてないと」 「母になったら、寛容にならないとやってけないよ」 誰かから、いつか言われた言葉が浮かんでくる。 「あー、母は強くなければいけないのに。私は未熟だ」 そんな想いを抱えな

          母は強し?

          今日という日が二度来ないように、同じ景色には二度と出会えない

          ー日常の延長に、こんな景色が待っていて、  ちょっと辛いことも我慢できるのかもしれないって思った。 いつもの服で、コーヒーグッズだけ持って、 「行ってみようか」という軽いノリで出発。 鳩吹公園から車でだいたい20分。くるくるまわる山道を進み、山頂も間近。 最後の関門かのように、雪の山道が続きはじめた。 引き返そうかとひるんだけれど 道幅は、車1台しかなくて、戻ることは断念。 気軽なノリに少し後悔しながら、滑るんじゃないかとドキドキして進む。 なんとか、鳩吹山の山頂付近

          今日という日が二度来ないように、同じ景色には二度と出会えない

          求められたことに応える

          漆塗り職人の取材にいった。 はじめて2年の若手と14年の中堅。 「目指したい姿は?」 奇しくも、ふたりの答えは同じ。 「求められたことに、応える職人でありたい」 語弊はあるかもしれないが、 時代は、作家がもてはやされる風潮。 SNSやYoutubeや、自己表現のハードルは下がった。 ライターの端くれ中の端くれの私でさえ 主観で書いた文章に共感してもらえることこそ 自己実現じゃないかと、どこかで思ってきた。 でも、2人の言葉からの気づき。 誰かから求められたことに応える

          求められたことに応える

          “気になる”という曖昧な感覚の答え

          気になる人って、ふとした瞬間に出現する。 これは、男女問わず。 大人になってかなり経つので 中学生みたいに、気になる=好きです!っていうだけの話ではない。 なーんか気になって、行動を見つめてしまう。 ふと、思い出してしまう。 タイミングが合っている気がする。 人気、元気、鋭気、英気、気分、気持ち、気になる、気が合う、勇気、活気、浮気、移り気、病気、寒気、気配、気がきじゃない、気が乗らない、気にしないなどなど、気を使った言葉は多い。 戻って、気になるの話。 英語では、be

          “気になる”という曖昧な感覚の答え

          好きな人をいっぱいつくる

          何かに迷ったとき、 ここぞの場面で決めたいとき、 うまくできないとき、 「あの人なら何て言うだろ」 「あの子ならどうやって切り抜けるだろ」 「私がこう言ったらあの人たちは笑ってくれるかな」 と想いをはせてしまうことがある。 真剣な議論の場面で、目の前の相手をみているようで 実は、頭の中であの人を思い浮かべていたりする。 ふと頭をよぎるその人たちは、私が今までの人生で出会った 私の好きな人たちだ。 なかなか会えなくて、思い出の共有が減っても。 住む場所が離れて、連絡を取ら

          好きな人をいっぱいつくる

          十二分なタイツ

          みんなの味方、UNIQLOで12分丈タイツを買った。 12分丈ってどゆこと? パッケージの裏側を読むと 裾をたゆませて、ちょうどいいってことらしい。 産後と年齢的なもので、 “すっぽり”という形容詞が大好きな私にとっては 理想的な商品だと思って、ひとめぼれ。 実際に履いてみる。 あーーーーーーーーぁーーーーーーーーあ。 なるほど。 十二分てすごい大切だと思った。 自分が想像していた、十分を少し上回る満足感。 「あー、何をするにも、十二分な対応をしなきゃいけない」と

          十二分なタイツ

          両立の違和感

          フリーランスになって7年、結婚して5年、ママになって4年、パラレルワーカーになって2年。 育児をしながら仕事をしている パラレルワーカーとして兼業している 個人と会社の両方で働いている などと話す機会をいただくと 「両立していてすごいですね!」 なんて、ほめていただくことがある。 でも、実は素直に喜べない。 まず、「両立」ってなんだっけと思って調べると “二つの物事が同時に支障なく成り立つこと”とあった。 学生の頃は、“勉強と部活動を両立している”って そういえば、褒

          両立の違和感

          さらけだす毎日

          星回りなのか、ここんとこ、自分のことをさらけだす毎日が続いている。 高校生の課外授業に呼ばれて、自分の経歴、現在の活動、想いについて 話す機会をいただいたりとか。(純粋な高校生の目に私はどう映ったのか。旦那のことを信用していないから、自分が生きるためのお金は自分で稼ぐ!と口走った。本心) 地域おこしをはじめた農家のリーダー格の女性に、自分の活動を伝えた(疑心暗鬼な眼差し。使えることは参考にしてくれようとしているのかなのメモを取る手元。少し心を開いた瞬間などを感じながら、話

          さらけだす毎日

          幼なじみ

          幼なじみが死んでしまった。まだ40才にもなっていないのに。 子供は、2才と4才。 偶然にも、私と一緒。 「戒名に萬福という文字を入れました。いつも温厚で穏やかで、人に幸せを与え続けておられましたから。」 坊さんの説法が響くお堂。 わたしの隣では、もう一人の幼なじみがすすり泣く声が聞こえる。 3人の幼なじみ。 ジージージー。 蝉じゃない虫が鳴いている。何かはわからないけれど。 夏の終わりの気配が充満していた。 長袖の喪服でも暑さを感じない。 弔問客の顔や、生前のエピソー

          なぞるたのしみ

          年を重ねたら、刺激に弱くなっていく。 大きい音、まぶしい光、辛い料理。 強い刺激は、体も心も疲れる。 物事にであったら 一足先に回り道して、早く到着する方法も知ってしまった。 だから、まっすぐにぶつかることも減った。 新しいことを感じるときも 身につけてきた武器、その時々に合わせて なんちゃらフィルターを発動。 そのワンクッションが大きな刺激を吸収してくれる。 年を重ねたら、前に経験したことをなぞるのが楽しいし、安心する。 1回経験して、 あの時すごい幸せだったなあ、

          なぞるたのしみ