「星野王子様~、ホシノオオジ・ユキマロ様~、診察室へお入りくだ…」
”おい、いるぞ… 星野王子様だ…!”
”星野王子… 王子様だ!!”
わーっしょい! わーっしょい!!
「くっ 何でっ… … やめろ… 胴上げはやめてくれ!!」
…
星野王子 幸麿は、病院に来ている。
テグジュペリに執筆される病に侵されていた。
名門、星野王子リゾートの御曹司も、病気と胴上げには勝てない。
「ふぅ…」
「いらっしゃいませハイ喜んでーっ!
…ところでどうですか、テグジュペリの方は?」
「先生…」
この医者は、免許は無いが、信頼できる。
これまで数々のTSB、”テグジュペリに執筆される病” 患者を、
その苦しみから解放してきた実績が、何より星野王子を安心させてくれる。
「また… 書かれました…」
「なるほど。 …それではまた、薬出しときますから。あと脚気…」
「脚気は結構です。カックンは無し、薬は有りでお願いします。」
「ちぇっ…」
なぜ毎回、脚気チェックをしたがる?
あと「ちぇっ」はやめろ。
まあいいや。
願うのはただ1つ、テグジュペリがこれ以上、物語を紡ぎませんように…
…
…
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ありがとうございます! (ノД`)
頂いたサポートは、いつの日かパンを、
パンが無ければお菓子を食べればよいので、
お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、
そうなってくると学費とか交通費、
え、ちょっと待って下さい、
紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、
いやペンか、ペ