![2013病院にて_1_無題補正_再クロップ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8699226/rectangle_large_type_2_d45f772a9450b57002422ea68866b03b.jpg?width=1200)
「星野王子様~、ホシノオオジ・ユキマロ様~、診察室へお入りくだ…」
”おい、いるぞ… 星野王子様だ…!”
”星野王子… 王子様だ!!”
わーっしょい! わーっしょい!!
「くっ 何でっ… … やめろ… 胴上げはやめてくれ!!」
…
星野王子 幸麿は、病院に来ている。
テグジュペリに執筆される病に侵されていた。
名門、星野王子リゾートの御曹司も、病気と胴上げには勝てない。
「ふぅ…」
「いらっしゃいませハイ喜んでーっ!
…ところでどうですか、テグジュペリの方は?」
「先生…」
この医者は、免許は無いが、信頼できる。
これまで数々のTSB、”テグジュペリに執筆される病” 患者を、
その苦しみから解放してきた実績が、何より星野王子を安心させてくれる。
「また… 書かれました…」
「なるほど。 …それではまた、薬出しときますから。あと脚気…」
「脚気は結構です。カックンは無し、薬は有りでお願いします。」
「ちぇっ…」
なぜ毎回、脚気チェックをしたがる?
あと「ちぇっ」はやめろ。
まあいいや。
願うのはただ1つ、テグジュペリがこれ以上、物語を紡ぎませんように…
…
…
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![milkdusta a.k.a ミルカル・ダストゥール](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/6347124/profile_fa7b83962b38509f8df201777f5bc2ef.jpg?width=600&crop=1:1,smart)