初めて君と年を越した。
2022年12月31日、大好きなあなたと年を越した。「年越し」という世界の時空を単位づけている1つの切れ目を、あなたと飛び越えたことがすごく感慨深い。
きっかけは何気なく申し込んだジャニーズカウントダウン。まさか当たるなんて思っていなかった。せっかく行くのだから、思いっきり可愛い私であなたと年を越したいと思った私は、美容院でヘアセットをして、あなたのメンバーカラーが少し透けて見えるようなメイクをして、今のクローゼットの中で1番かわいいであろう服を着て、東京ドームに向かった。
チケットを発券して、恐る恐る見た。手が震えた。センターステージ正面の前から2列目、トロッコレーンの横から4列目という、今まで入ったこともないような席が来た。こんな席私が入っていいのか、と何度も思ったが、そんなことを思っているうちに開演した。
すべては、夢だったのかもしれない。そんなふうに思えるくらい時間はあっという間だった。アイドルはいつも私に夢を見せてくれる。非日常を私に与えてくれる。
一度だけ彼が私の前に来た。そして、私の持っている彼のうちわをじっと見て、フッと笑って消えていった。その姿が、あまりにも儚くて。
普通前から2列目なら確定でもらえるはずのファンサも、あなたのことだから難しい。でも、そんなところが好きだ、とか思っていた。
ジャニーズファミリーが勢揃いしていて、約140人が舞台上にいたという。世間的に見たらあなたは1番かっこよくはないのかもしれない。それなのに、いちばんキラキラして見えたのも、いちばん魅力的に見えたのも、他でもないあなただった。
あなたは簡単に会えるような人じゃない。あなたは簡単にこっちに笑いかけてくれるような人じゃない。あなたは誰にでもファンサービスをするわけじゃない。あなたは1番ダンスが上手いわけじゃない。あなたは1番歌が上手いわけじゃない。
でも、それでも、私はあなたが好きで好きでたまらない。あなたじゃなきゃダメで。あなたしかいなくて。あなたのことが本当に好きなんだ。
たとえ何回、何十回、何百回死んだとしても、何度生まれ変わっても私は、あなたに出会う気がするんだ。また同じようにあなたの虜になって、あなたが大好きで、死ぬほど大好きで、涙が溢れてしまうと思うんだ。
あなたと「年越し」というイベントを通して、私たちはひとつの時空を一緒に超えたことになる。一緒に飛び越えたのだから、もう何も怖くない。
去年も、一昨年も、その前も、ずっと前から、私はあなたを見ていて、あなたのことが好きだった。そして今年、私はあなたと時空の切れ目を共有した。世界で1番大好きなあなたと。
きっとこれは約束だ。今年も、来年も、再来年も、その先も、ずっとずっとこうやって一緒にいよう。何があっても、何度だって私が見つける。だから、絶対に離れないでいよう。
世界でいちばん大好きな人が、あなたでよかったです。私は世界一の幸せ者です。
ねえどうか、この魔法がずっと解けませんように。