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手相の勉強をしています(注意!)
もう20年くらい前のことですが、横浜駅にて「手相の勉強をしているのですが、よろしければ手相を見せてもらえませんか」と何度か声をかけられたことがあります。その度に、「ちょっと急いでるんで」とお断りしていたのですが、「そんなこと言わずに無料なのでお願いします!!!」と追いかけられたことがあって、その時は少々怖い思いをしました。私がダッシュで逃げたので、そこまでは追いかけて来なかったので良かったのですが、思い起こせば、近くに交番があったので駆け込めば良かったなぁ、とちょっと後悔しました。
”手相の勉強をしている”と主張するこの方々は、どうやら宗教やキャッチセールスの方面から来た人たちのようです。手当たり次第に声をかけていたようですが、声を掛けられる人とそうでない人の違いは何なのか、気になるところです。
思えば、私は、よく道を聞かれます。
日本人だけでなく、外国人からも聞かれます。英語は苦手なのに、Suicaのチャージの仕方を聞かれたときはめちゃめくちゃ焦りました。なんとか教えることができたときは妙な達成感がありましたが、「千円札をここに入れて」とか、口からまったく英語が出て来なくて、日本語とちゃんぽんになってしまって今思い出しても顔から火が出る思いです。
「なんでこんなに人から道を聞かれたり、手相の勉強をしている方から声を掛けられるのだろう?」と母に聞いたら、「答えてくれそうな雰囲気があるんじゃない?」と言われ、私はびっくりするほどの方向音痴だし、英語は超絶ニガテだし、知らない人と面と向かって話をするのは得意ではありません。歩くのが遅いのが原因かな、と思いましたが、自転車に乗ってる時でも「すみませーん」と声を掛けられる始末なので歩いていようが自転車で走っていようが関係がないようです。リラックスした表情が声を掛けやすくしているのかと思って、眉間にしわを寄せて速足で歩いても、つい先日、マンション販売のお兄さんに声を掛けられてしまいました。どうやっても声を掛けられるタイプの人間のようです。
私もだいぶ成長したので(40代…W)声を掛けられても、きちんと断れるようになったので良いのですが、メンタルがやられていた社会人2年目の頃、断ることができずに危うくエステの勧誘に引っかかる手前まで行ってしまった事があります。
当時働いていた会社で私は連日パワハラを受けていてメンタルがやられていました。会社帰りにファッションビルの中にあるアロマテラピーのお店でキャンドルを眺めていました。「キャンドル、ご興味ありますか?」とかわいらしい女性店員さんが近づいてきて、「よい香りですね」と答えたら、そこから
私「仕事でいろいろと疲れちゃって…かくかくしかじか…」
店員「え、じゃぁ、そんな疲れをすっごく癒やしてくれるところがここの店舗とは別にあるので、そこでお話聞きませんか?」
という流れになりました。もうここまで書いてても怪しさ満載なので「まさか行くわけないよね?」って思ってる方々がほとんどだと思うのですが、この時の私はよほど病んでいたのでしょう、その判断能力さえ失っていたので、言われるがまま、店員さんについて行ってしまったのです!!
着いた先はアロマテラピーのエステサロンでした。
着いてすぐに、アロマキャンドルの店員さんはすーっとどこかへ消えて、私は勧められるがまま、良い香りの蜜蝋を手に塗って、はがして、手がしっとり、みたいなエステを体験してしまいました。その後、応接に通されしばし待っていると、神田うのそっくりの女性が入ってきて、しつこく契約しろと言ってきました。提示された金額は、どんな金持ちが払えるんだ?と思うような高額なもので、いよいよこれはヤバイと気づいたのでした。のらりくらりと交わし、最終的には「お金も興味もないから断る」と言って席を立ちました。神田うの似のお姉さんが怒っていましたが、無視してお店を出ました。「本当にバカだな、わたし、何やってるんだ」と何も気づかずにフラフラとわけのわからない話について行った自分の頭をたたきました。
その後、出社するたび、吐きそうになってトイレに駆け込むことが続き、会社を辞めることとなりました。(この件についても今後noteに綴っていこうと思います)
そんなこんなあって、
メンタルが弱っているとき、ひとは判断力が低下することを知りました。
私はもともと声を掛けられやすいので、様々な勧誘のリスクから身を守るためにも、メンタルの健康を維持することがとても大切なことも知ったのでした。皆さんも、どうか気をつけて。では、また。