雑節。〜冬の土用〜
今日は土用。
土用は雑節のひとつです。
雑節とは、二十四節気・五節句以外の
〝季節の移り変わりの節目となる日〟
のことです。
土用
四季それぞれに土用があり
立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を
そう呼んでいます。
次の季節へ移る前の調整期間のようなものです。
一般的にいうのは「夏の土用」が有名ですが
今回は「冬の土用」で
今年の暦では1月18日(木)~2月3日(土)です。
最初の日を「土用入り」、最後の日を「土用明け」
といいます。
土用の期間にすると良くない事
【土いじり】
土用の間は
神様が土の中から出てきて地上にいらっしゃる
とされ、土を動かしてはいけないとのことです。土用の前にすでに着手した農作業などについては
やっても良いそうですよ。
【新しく何かを始めることを避ける】
土用はそれぞれの季節の変わり目なので
気持ちが不安定になりやすく
体調を崩しやすい時期です。
新しいことは始めず
静かに過ごした方が良いとされています。
冬の土用に食べると良いもの
冬の土用では未の日に
「ひ」のつく食べ物(ヒラメ・ひじきなど)
もしくは
赤い食べ物(トマト・りんご・いちごなど)を
食べるとよいとされます。
2024年冬土用の未の日は
1月20日(土)と2月1日(木)です。
機会があればお召し上がりください。
どの季節の土用の期間でも
「胃腸の調子が狂う」とされています。
土用の時期は
いつも以上に大切に過ごしたり
胃腸を労わってあげることを心がけて
次に来る季節へ順応しやすい体づくりを
目指したいものです。
おわりに
季節柄、冷えにも気をつけたいところですね。
食べ過ぎや飲み過ぎから
内臓に負担がかかると消化に時間を使うので
停滞して冷えが強くなります。
〝冷えは万病の元〟と言われますね。
西洋医学では「冷え」という病名はないので
基本的に冷えを治療する薬はありませんが
様々な病気の発症リスクにつながることが
認識されています。
病気にはなっていないけれど
放っておくと病気になる可能性がある
そうした状態のことを『未病』というのですが
この未病を治そうとする東洋医学の思想が
私は好きなんです。
頭が痛いから薬を飲む、のではなく
頭が痛くならない状態を目指す、というような。
その為にも
季節を意識して
季節に沿った食べ物を食べて
季節と季節の間の土用の期間を大切にする
そんなことを意識できたらいいなと
私は思っています。
先人たちの知恵と現代の文明を活かしつつ
少しでも穏やかに楽しく暮らすことができるよう
心がけたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまたね。
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