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パニック障害あるある③理解されないのが辛い。
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パニック発作って。
例えようのないほどの苦しみなんだよね。
だけど。
いったん発作がおさまると、わりと普通の状態にもどる。
もちろん、気だるさはあるし。
発作の恐怖心で気持ちがとても落ち込む。
ただ、それは本人の中でおこっている問題であって。
周りの人から見ると、
「なんだ、元気そうじゃん」
なんて言われてしまう始末。
目に見えないものだし、
身体そのものは異常なし。
経験したことのない人にとっては、
理解できないのもムリはない。
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とはいえ。
ひとりで乗り越えるには、あまりにも苦しいこと。
ネットで手当り次第、パニック発作の対処法や治療法を調べた。
その中で目にとまったもののひとつに、
「周りの人に助けを求めまくろう!」
というメッセージがあった。
「そうだ!これだ!」
と。
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とにかく、この苦しみから解放されたい。
そして、誰かに理解してもらいたい。
手当り次第、電話やメールをしまくった。
「パニック発作がしんどい」
「助けてほしい」
何人に連絡しただろう。
学生時代の友達、ママ友、親戚。
ママ友のお父さん、お母さん。
藁をも掴みたい、という思い。
もう、
「恥ずかしい」とか、
「変に思われたらどうしよう」
なんて言ってられない。
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もちろんみんな心配してくれたし、優しかった。
だけど。
伝わらないことの方が多かった。
そもそも、この苦しみをどうやって伝えたらいいのだろう?
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そんな時、ふと思いだした。
数年前の子供の小学校のPTA活動中のこと。
役員を決める会議の時に、
「うつ病だから辞退したい」
と言ってた人がいたな。
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確か、連絡網があったはずた。
当時はまだ、今ほど個人情報のことが言われていなかった。
連絡網には、その人の自宅の電話番号があった。
「あまり話したことなかったけど、優しそうな人だったな」
勇気を出して、電話をしてみた。
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「突然お電話してすみません」
「パニック発作が辛いんです」
「助けてください」
きっと、いきなりの電話、しかも内容が内容だけに、びっくりさせてしまっただろう。
だけど、その勇気の一歩が救いになった。
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「私もうつ病で辛い思いをしたので、お気持ちわかります」
とても優しかった。
親身になって話を聞いてくれた。
ほとんど話したことがなかったけれど、
同じPTAの係だったので、覚えてくれていた。
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話を聞いてもらえた。
理解してもらえた。
もう、それだけで嬉しかった。
その1本の電話をキッカケに、連絡をとりあうようになった。
彼女も私も、まだ病気は治っていない。
だけど、お互い支え合える友達になれた。
あの時勇気を出してよかった。
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(教訓)
「パニック障害は理解されにくい」
「でもきっとどこかに理解してくれる人がいる」
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