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【入院生活 #17日目】お兄ちゃんたちはあっという間に退院 mili君にとってとっても大切な出会いでした

こんばんは、@hanamizukiです。

mili君以外の三人のお兄ちゃんが一気に退院した日となった入院生活17日目。

お兄ちゃんたちはそれぞれ春休み中の予定入院で三泊四日で退院。
午前中、プレイルームで遊んでいたmili君。
スパイダーマンのゲームを教えてくれたnaru君以外は、水分補給でお部屋に戻るたびに、一人一人空きベッドになっていき、「あー、おにいちゃんかえったんだね。。。」って、ちょっと寂しそう。

3月中、満室になっていた小児病棟もこの日を境にどんどん退院していく子供とお母さんたちを病棟入り口で見かけるのが多かった日でした。

mili君は、午前中に点滴の管を右手から左手に差し替える処置がありました。利尿剤のお薬を入れるたびにちょっと痛がるようになり、4/4 の心臓カテーテル検査のこともあるので、左手に差しかえることになりました。

看護師さんに呼ばれ、何かを察したmili君。すでに「おかがい~い~。どこにいくの~。」と、泣きべそをかいています。
処置室で、注射針を抜くところまでは、大粒の涙を流しながらも頑張っていましたが、左手にまた注射を指さなければならないので、「おかがいいー(泣)!ギャー!いたいー!(泣)おかがいい~!」って泣き続けます。
「お母さんいるから大丈夫だよmiliくん。miliくん、がんばろう」って声をかけ続けますが、血管が細くてなかなか入らなく… 看護師さんには「お母さん、廊下で待ってていてくださいね」って言われて外に出ることになりました。
待っている間も、mili君は「おかがいいー!!」って何回も言っている声が聞こえてきます。胸が苦しくなります。一人で恐怖と痛さと戦っている息子を思うと涙が出てきます。

処置が終わったmili君は、ヒックヒックしながら汗びっしょりになって看護師さんに抱っこされて出てきました。

「miliくん、がんばったねー!」「えらいよー。」「miliくん、まーる!」「おかあさんいるから大丈夫だよー。」汗びっしょりに濡れている病院服のmili君を抱きしめた腕の感触は今も残っていて、息子の汗のにおいやビショビショに濡れているほっぺの感触は忘れられません…

お部屋に戻ると、naru君とnaru君のお母さんが待っていました。
naru君から「はい、これ。これね、すっごく飛ぶんだよ!」って、naru君自作の紙飛行機をプレゼントされたmili君。
「今まであそんでくれてありがとう、がんばってね。早く退院できるといいね」って頭をなでなでしてくれたnaru君。

短い時間だったけど、naru君との出会いはmili君にとって、必然的な出会いでした。スパイダーマンを教えてくれて、ゲームの仕方を教えてくれて、お母さんが大好きなnaru君がお母さんの前では弱音をはいている姿も、じっと見つめていたmili君。
naru君を見送ったこの日はmili君3歳最後の日の出来事でした。

明日はいよいよmili君4歳を迎える日です!

まさか、4歳のお誕生日を病院で迎えることになるとは思ってもいなく、今日という今に、mili君がいないなんて、この時は全く想像もしていませんでした。

右手が使えなかった時間も多かったけど
左手だけでも上手に遊んでいました
本当、よくがんばってた(涙)


mili君は、もう少し大きくなって語彙が増えてきたら、きっと「ここがいたいよ」とか「ここがくるしいよ」とか、「つかれたからねたい」とか「これやりたくない」とか言えたのかもしれませんが、「おかがいい」という言葉でしか苦しさや痛さをまだ表現できず「きっとお母さんが助けてくれる」って、私を信じ最後まで「お母さん」「おかがいい」って呼び続けてくれていたんだと思います。

いつも「おかー」「おかー、どこにいる?」って
私の姿を探してくれていたmili君。
今はね、お母さんが「miliくん、どこにいるの?」って
mili君を毎日探しているよ。

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