【入院生活 #14日目】MRI検査の日 機械のトンネルに入る息子を見て涙が止まらない日でした
こんにちは、@hanamizukiです。
*医療表現はお医者さまからの説明を私なりに解釈したものを書いていますのでご了承ください。
入院生活13日目の午後
前日に4人部屋に移ってから初めての朝を迎えたばかりだったのですが、この日のうちに、また新しい4人部屋に移りました。
後々、息子がスパイダーマンと出会うきっかけとなったお兄ちゃんとはこの部屋で会うことになります。
次日、入院生活14日目
この日は、MRI検査の日。
朝から絶食し検査しなければならないので、息子には前日から今日の検査のことを話し、お水もジュースも大切な検査があるから飲めないことを伝えていました。夜中トイレに起きた時間はまだ飲食できるタイミングだったので、お水を飲むことが出来ていたせいか、6時に起床した息子はこのタイミングではまだ我慢できていた様子。
検査時間は10時からの予定で、それまで飲食できないのでその時間までプレイルームにいることにしました。
MRI検査室には眠った状態で移動のため、9時半になると看護師さんが眠るお薬を持ってきてくれました。
見慣れないオレンジシロップにmili君はなかなか口をつけようとしません。
「mili君の胸の中にはバイキンさんがあって、何のバイキンかなぁって先生たちが検査するんだって。とっても大切な検査だからmili君がんばってくれたらお母さん嬉しいなー。」
「のみたくない!いやだー。イーヤ‼」
「いやだ~。」
「ジュースがのみたい!」
って涙を流しますが、これを飲ませないとと私も懸命に励まします。
一口飲んでストップ一口飲んでストップを繰り返しながらも飲み終わり、抱っこでユラユラしていると、mili君の力が抜けてきたのを感じました。
眠った息子を移動用のベッドに寝せ、寝顔を見ていると「どうしてこんなことに。どうしてもっと早くわからなかったんだろう。どうして私の息子がこんなことに。」と、また「どうして?」が襲ってきて涙が出てくるのでした。
MRI検査室に移動し、機械に入る前に息子の頭を撫で「がんばってね」と声をかけ椅子に腰かけると、看護師さんも息子の頭を撫で撫でしてくれている姿が見えました。「かわいいね、えらいね、がんばるんだよ」と話しかけてくれている声が聞こえてきます。
機械音が鳴り響き検査が始まりました。
ゆっくり機械のトンネルに入っていく息子。
こんな大きな音でも寝ている息子。
小さな身体で一人頑張っている息子。
見つめるだけで何もできない自分。
こんなになるまで何もできなかった自分。
我が子のこんな姿をみることになるなんて。
涙が止まりません。
MRI検査は30分程度で終わりました。
息子は酸素マスクを装着され、まだお薬が効いてぐっすり眠っています。
息子が眠っている時間帯で、夫も同席し、4/4に行われる心臓カテーテル検査の説明がありました。足の付け根からカテーテルを挿入していくこと、息子は収縮性心膜炎の疑いもありましたが、拘束型心筋症や拡張型心筋症の疑いもあるため、疑いを精査するためにも心筋も4ケ所から採取することとなりました。
息子は、ちょっとずつ眠りから目を覚まし、飲食もすると、夕方にはプレイルームで元気に遊びはじめました。
遊んでいると、看護師さんに連れられて男の子がやってきました。
「今日から同じ部屋になったnaruくんです、お隣のベッドのmili君のお母さんだよ」と、小学校4年生になる予定のお兄ちゃんを紹介されました。
naruくん、会った瞬間から、とっても人懐っこくたくさん質問をしてきます(笑)
「miliくんのお母さん、miliくん何歳?」
「兄弟はいるの?」
「僕はお姉ちゃんと妹がいるよ」
「今日はお母さん泊まれないから帰っちゃった、手術の時に泊まるんだって」
「ねぇねぇ、mili君、これ知っている?」
「スマホのゲームで、これ、面白いよ」
mili君は、そんなお兄ちゃんに興味津々です。
「お兄ちゃんと遊びたい」
「naruくんと遊びたい」
と、プレイルームにきたnaruくんにくぎ付けとなりました。
naruくん、スマホのゲームで、これが面白いよって、教えてくれるのでその場でいくつかダウンロード。
mili君は、お母さんが知らないゲームを次々教えてくれてダウンロードしてくれるお兄ちゃんが一気に好きになり(笑)
「これはどうやるの?」
「これはどこのボタンをおすの?」
「あー、そっか。」
と、mili君も積極的にお話をしています。この日はプレイルームで、車椅子に乗っていた小学校2年生のhiroくんとの出会いもあり、3人で交替でゲームをしたり、お話をしたり、mili君入院以来とっても楽しそうでした。
緊急入院からたったの2ケ月で、息子が空に旅立ったなんて、未だ信じられません。本当に、あの日、旅立たなくてはいけなかったのか、どうしてこんなことが起きたのか、そればかり考えて時間が過ぎるのを待っているだけの毎日になっています。
起きても息子の姿がいない現実を知る朝が一番恐怖に襲われます…
mili君、久しぶりに夢で逢えたね。
お母さんの膝の上に座って
「ぎゅうにゅう、くぅださぁい!」って、
3歳はじめくらいのmili君になってきてくれて
とっても可愛かったよ。
お買い物でmili君の牛乳を買っていたのを
見ていたんだね。
見えないだけで、いつもお母さんのそばに
いてくれているんだね。
嘘じゃないって思える夢で
お母さんとっても嬉しかったよ。
また逢いにきてね、mili君。
お母さん、待っているからね。