やる気が出ないとき
誰しもやる気が出ないとき、ってありますよね。
たとえそれが、自分が好きでやっていることだったとしても、いつでもやる気満々で取り組めるか、というとそうもいきません。それが仕事であっても同じことです。大好きな仕事なんだけど、今日は気が乗らない、やる気が出ない。普通にあることです。
もしそんな気が起こらないという人がいたら、それはそれで問題です。『もっと自分に正直になりましょう。』と言いたいと思います。笑
先日夫が、飼っているネコの薬をもらいに、かかりつけの動物病院へ行くことがありました。私が、『先生元気にしてた?』と尋ねると、夫は、『今日のドクターはいつも以上にやる気がなかったよ!全然働きたくないみたいで、患者さんを待たせてずっと僕と喋ってたよ!😆』と言っていました。
自然体なブルガリア人ならではの言動かもしれませんね。ブルガリア人は、今日は僕はやる気がないんだ!ということを隠したりしません。やる気がないことを見せることが悪いことだ、とすら思っていないと思います。ちなみにそのドクターは、やる気があってもなくても、いつも仕事は完璧です。😎
何が言いたいかというと、自分の調子を無理して上げようとしなくても良いということです。
たとえばイリヤンに、『今日のレッスンはどうだった?』と尋ねると、『今日は僕の気が乗らなかったから、サクッと済ませてきたよ。』と。そんな日もあります。
生徒側でも同じことです。フランコが何人か続けてレッスンをしたあと、「今日はこの生徒はオンだったな。この生徒はオフだったな。」と話していたのを覚えています。
どれだけ自分を奮い立たせても、それが空回りしてしまうような日だってあります。人間にはバイオリズムというものがあります。気が乗らないことが悪いことではありません。
逆に、いつでもやる気に満ちている人ほど、どこかで燃え尽きてしまうものだ、ということを覚えておくと良いと思います。
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聞くこと
私がレッスンで心がけていることは『聞くこと』です。生徒さんの声を聞くこと。そして自分の心の声を聞くことです。
レッスンを始める前、『今日はこんなレッスンをしよう。こんなことを教えよう。』などということはあまり考えていません。
まずはその日の生徒さんの状態を見ること。そして声を聞くことです。そうすれば、生徒さんにとってそのとき必要なことは自然とわかります。
先生の気が乗らない日でも、生徒さんのその日の状態で、どんどんやる気が出てくることもあります。逆に、先生にやる気があっても、今日はこの程度かな、というところまでしか教えられない日もあります。毎回のレッスンが調子良く行くということはありません。でもそれは普通のことで、それで良いということです。
とは言っても、やる気がないから手を抜くということではありません。やる気がないなりにできることをやる。そして、それで十分だということです。
そのためには、いつも以上に『聞く』という姿勢が大事なのだろう、と思います。