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一風変わったクラリネットマスタークラス

6月30日、7月1日と2日間に渡って、東京(渋谷)のノナカアンナホールにてマスタークラスを開催することになりました!

マスタークラス

マスタークラス開催!と言っておいてなんですが、私自身はどうもマスタークラスというものが好きではありません。

なんだか凄そうな先生が、凄そうなことを言って、ちょこちょこっとデモンストレーションをして。
「もっとこういう風に演奏してみて。ここはもっとピアノで。ここはもっとたっぷりと。」
そんな風にありきたりなアドバイスをする、みたいな場合がほとんどだからです。

生徒の方は何か学んだ気にはなるかもしれないけれど、実際それで何かが変わったかというとそうではなく・・・。

聴講者はというと、何かためになる言葉を受け取ろうと必死にメモを走らせるものの、結局メモを取ることで満足して終わり。

ただただ凄い先生だった!という印象だけが残って、自分の身にはならない。というのが私が思うよくあるマスタークラスです。

もちろん、演奏家として技術を兼ね備えた人であれば、凄い先生たちの言葉の真意を理解して、すぐさま演奏に生かすこともできるでしょう。

でも、それができる人ははっきり言って一握りの人たちだけなわけです。

人前で演奏すると緊張して体が強張ったり、
技術に不安を抱えていたり、
体のあちこちに痛みがあったり、
息が続かない、指が回らない、

そんな悩みを抱えて、それでも上達したいと思っている人たちがほとんどだと思うのです。

技術に不安があると、自由に音楽を表現することもできませんよね。

人それぞれに悩みがあり、
そして、その悩みの原因も人それぞれです。

同じような問題点があったとしても、
その問題を引き起こした原因は人それぞれであり、
その問題を解決する方法も、人それぞれなのです。


イリヤンには、演奏家として華々しく活躍をしていた時期と、交通事故によって10年以上も演奏から遠ざかっていた時期とがあります。

普通は10年以上も演奏活動を断念すれば、以前のように現役復帰することはほぼ不可能でしょう。

イリヤンはその当時、様々な先生たちに助けを求めましたが、「僕には君を教えることはできない」と断られ続けたそうです。

残された道はただひとつ。
自分で自分を再教育するのみ。

アレクサンダーテクニークに始まり、解剖学、ボディマッピング、ブリーディングコーディネーションなど、体にまつわる多くのことを学びました。

そしてそれらを統合して生まれたのが、キャットタンメソッドというイリヤン独自のメソッドです。

「ゼロから自分を音楽家として建て直した経験によって、僕のSENSITIVITY(感性、感覚、感度)はグンと高まった。」

とイリヤンは言います。

イリヤンの生徒たちは、
「イリヤンには全てを見透かされる。」
と口を揃えて言います。

たった一回のマスタークラスでのレッスンだったとしても、
イリヤンは本質を突く言葉をいつも生徒さんに投げかけています。

よくあるマスタークラスとは違います!

ひとりひとりの生徒さんと真摯に向き合って、
今このタイミングで必要なこと、
本当の意味で生徒さんのためになる指導をしてくれる先生です。

このマスタークラスはイリヤンのためのものではありません。
生徒さんのためのものです。

1回のレッスンで何かが大きく変わる、ということはないかもしれませんが、その先の希望の光を見ることができると思います。

6月30日のみではなく、7月1日にはプライベートレッスンも受講できます。
マスタークラスはちょっと気が引けるけれど、レッスンなら受けてみたいという方はこちらをご応募ください。

プレイベートレッスン


そして、6月30日にはマスタークラスだけでなく、ミニコンサートもします。

今、イリヤンの演奏は彼史上一番なのではと思います。
コンサートでは、若い頃の勢いやパワーはそのままに、円熟味が加わり、より洗練された演奏が聴けると思います。

年齢を重ねて、より良くなっていける音楽家はそう多くはありません。

これぞクラリネットのサウンド!という極上のサウンドを味わっていただきたいです。

プロフィール


みなさまとの新しい出会いを心待ちにしています😊

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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