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日本の「失われていない30年」その1


ーーー  筆者紹介  ーーー
東京都の市部(田畑も点在)に住む男
50歳を機に会社を退職し、人生を満喫中(ヒマを持て余し中)



30年って、0歳のあかちゃんが30歳ですよ
思ったより、長い(ようで短い、いや長いかも、どっちやねん)

前書き
齢50+α 歳にもなると、古い記憶を懐かしむ
1991年時に、20歳(年がばれるが、半分フィクションかも)
高専というところに通ってた自分は、5年間在籍した最終学年を、
就職活動にいそしみ・・・
 と、語りたいが、
実のところ、正直、まったくもって苦労していない
「バブル」である

実際に、1991年にバブルがはじけたというが、
その当時、学生だった自分には実感がなかった
この年代は「団塊Jr」と、訳の分からない名前を付けられ、
その後、「就職氷河期世代」と揶揄されている
(さんざんな言われようである)
しかし、運よくバブルの残照に照らされたのか、
まったくのところ、そんな感覚はない
というか、のんきなものである
世間でも後世で「バブル」と呼ばれただけで、
まだ、いけいけムードは消えていなかった

バブル最後の就職活動
就職時の状況は、
・面接に行くと、えらい人たちに接待された(お小遣いまでくれた)
・就職試験など無かった(面接と称して顔合わせぐらいだった)
・会社の歴史上、最大の採用者数だった(同期が盛りだくさん)

実際に就職活動は何をしたかというと、
事前に何社かと話をし、学校のOBがいる、
とある会社の面談を受けた
その後、その会社に辞退を申し出た
(すこし、合わないという贅沢な選択)
しかし、その会社で話をしたOBはとても親切で、
熱く将来を語る若輩者の、
自分に別の会社を紹介してくれた
なんとも、優雅な話である
そして、紹介された東京の市部にある会社で面接し、
入社した


30年前を一言で言うと・・・・・・
恵まれすぎた
戦後から、高度成長期を経て、1980年代に、
超先進国と呼ばれた日本は、熟した果実だった
それが、1990年代に入って、その果実は、
自分の重さに耐え切れず、地面に落ちただけ
新しい潮目を迎えた時期だった

潮目として大きかったのは、80年代終わりに、
 「昭和が終わったこと」
それは、一つの区切りだった
なにか、日本中が燃え尽きたようだった

世紀末が近いと、世間の風説が飛び交う中、
昭和の終わりは、日本全体にショックと不安を与えた
連日の天皇の容態報道(下血って初めて知った)
亡くなってからの、どんより感(黒い腕章をつけてバイトしてた)
平成への違和感(数年後は、すっかり慣れてしまうのだが)

日本に世紀末が来襲したと思えた
しかし、あえて言う

世界なんて終わらない


宇宙なんて、100数十億歳
地球でも、約50億歳
人間の寿命なんて、たかだか、約100歳
生きている100年間で世界が終わるなら、
奇跡の中の奇跡
ハイパー・ウルトラ・スーパー・ミラクルである
もう一度言う

人間は滅びるかもしれないが、
世界なんて終わらない


約30年前、日本は新しい時代を迎えた
それを記す(ちょっとづつ)


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