受験とリゾットと私

受験シーズンだなぁ。
センター(当時)終わるともう自由登校で、それぞれの動きになるこの頃。
当時の私は途中から私立専願で田舎から幾つか受けに行った。
高望みの第一志望から滑り止めまで。
浪人は一切考えなかった。
自分には集中力がないしハードルが上がるのと、
兄(コーラ)の大変な姿を見てて、兄(コーラ)がこんなに苦しそうに勉強してるのを、決して私には無理だから現役でもうそのまま行くことは決意していた。
センターが思ったよりも取れていたことから滑り止めは確保の上で、あとは実試験。
ミーハーなのであちこち受けました。(受験料旅費等に関してはほんと親に感謝)
ここ入るのは最初で最後だな!って学校も。
母校の大学は志望校ではなく、偏差値から実力校の位置づけで担任の勧めで受験。(面談した親曰く、担任が私がその大学の入学式にいる姿が見えると言ったとか。さすがの親も引いていた。)

模試でも判定したことなく未知数。てかどこやねんねんねん。
関東にいた兄の付き添いで前乗りで母校を見た。とても綺麗なとこね、それが印象だった。
受験当日、私はやってはいけないことをした。休憩時間に問題が合ってるかどうかの照らし合わせ。
間違った。この問題間違えた。
マークシートなのに知ってるマークシート方式じゃない上に、
教室の1番最初の番号が私という今までにない経験。
なんか…天使みたいな先生が目の前にいる(宗教科の先生でした)…クセが強い。いや優しいはず。
焦りが私を襲う。
帰りのバスでモヤモヤながら、兄に誘導されながらコンビニで食べ物を買ってもらいホテルにチェックイン。
禁煙室を頼んでたのに明らか喫煙室。
次の試験までここにいなきゃいけないのか。。。
それでも腹は減る。
ちょっといい場所のホテルなので、おいそれとコンビニもない。外に出る元気も無かった。
諦めてホテル内のレストランのランチを。時間帯が悪すぎた。
明らかに服装が浮いている。なんせランチ時のマダムたちで溢れているのだから。
合点承知之助だけど空腹を満たしたいだけなの。ご飯を下さい。
通された1番奥の隅っこ。
おひとり様の明らか高校生。

お店なりの配慮かもしれない。

情緒不安定、先が見えない、第一志望がこれからなのに昨日うけた学校は落ちた。だってあの問題間違えたから。もう無理。
滑り止めがあるとはいえ気持ちは穏やかではない。すでに受けた学校からの不合格通知もきていた。

(何か食べるものを)とメニューを開く。
高い。お財布にいくらあったかな。。
でも食べたいものもない。
もう米でいい。1番安かったリゾットを頼んだ。(それでも1000円越え)
隅っこでリゾットを食べる田舎の受験生。別に美味しくもない。
惨めさだけが襲い、涙ながらリゾットを食べた。
そのまま家族に連絡し、兄とも合流して一旦実家に戻ってまた第一志望校のときに来ようとリスケとなった。

あのレストランの隅にあるホコリを被った飾りを見ながら、リゾットを涙ながら頬張った18歳の私がいた。

第一志望は落ちました。
でも落ちた確信しかなかった大学に受かってました。
入学してからはそれはそらは色々あるんだけどw

もうあのホテルもないけど、
あのリゾットの味は覚えてなくて、己の涙でやや塩気を感じた。

なので、ホスピタリティは受験生の宿のホテルがいいよ…多分。
その節は新宿ワシントンにはお世話になりました。
チェックアウトの時、フロントから頂いた桜のキットカットと湯島天神の鉛筆まで頂いてありがとうございました。
リゾットのところは、そういう受験生迎える宿では無かったんだよな🥺
これはダメとかでなく、その時にいい宿選びが必要ってことなんだなと
(ただリゾットのホテルは家族で東京来た時は常宿だったので、1人高校生扱うのにこんな扱いされることに余計にショックで)

あの光景は忘れない。
だからリゾットはあんまり食べない。
ドリアも食べない(流れ弾)

色んな困難ななか闘う受験生に
サクラ咲ケ!🌸🌸🌸

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