Miles Neismith

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疑似餌釣り雑感(違和感)その10(実例)

「青物フィーバーの超人気沖堤防でぼっちショアジギしたら…!」 これはある動画にあった説明(キャプション)です。 これまでの投稿をお読みになったらこの説明の意味するところはお判りになるのではないかと思いますが、『沖堤防で金属製疑似餌を使って釣りをした』という意味になりますね。 shore jigging が「ショアジギ」になっています。 ここまでいい加減なカタカナ英語を使うのがかっこいいとでも考えているのでしょうか。 釣法を公開し、視聴者に釣り場の状況と釣果を見せてあげ

    • 疑似餌釣り雑感(違和感)その9(タックル、ロッド、ライン、その他)

      タックルが tackle なら、これはスポーツの世界でよく使われ、皆さんもご存じのタックルですね。 しかし tackle には『釣り道具』という意味もあるのです。 スポーツの「タックル」と「釣り道具」のタックルがどう関連しているのか、調べきれませんでしたが、タックルには「道具、用具、装置」という意味もあるので、これが『釣り道具』や『釣り仕掛け』一般をさす言葉として使われているのでしょう。 『釣り道具』を何でもかんでも指します。 だから「タックル」なんていうよく分からないカ

      • 疑似餌釣り雑感(違和感)その8(エギング)

        このエギングというのもいい加減な日本製カタカナ英語です。 エギ(餌木)というのは非常に長い歴史がある日本発祥のイカ釣り用の疑似餌です。 この餌木はこんな構成でできています。 (説明にカタカナ英語が出ているのは…) イカ釣りにはいろんな釣法がありますが、餌木を使っての釣りは、船からでも海岸線からでも行われています。 エギ(餌木)は日本語なのです。 それをエギングなどというのは餌木の歴史に対する冒涜ではないか。 釣りの歴史に関心を持とうともしない愚かな頭脳が生み出した軽薄

        • 疑似餌釣り雑感(違和感)その7 (ワーム)

          warm, worm どちらがワームと発音するかわかりますね。 worm がワームで、芋虫、うじ虫を示す英語です。 疑似餌釣りでワームと言われるのは、この虫のような形をした疑似餌『虫型疑似餌』を指します。 もちろん『虫型疑似餌』ではなく、元になった虫を使っても釣りは出来ます。 『虫型疑似餌』は主として柔らかい樹脂で作られています。 この『虫型疑似餌』をジグヘッドと呼ばれる錘がついた針に取りつけます。 こんな姿になります。 ジグヘッドにもワームにも大小色々あって、この

        疑似餌釣り雑感(違和感)その10(実例)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その6(チニング)

          これはもう語るに落ちる! あ〇、ぼ〇、か〇、てい〇う、のー〇りん (本当はもっと罵倒語を並べたいのですが…) 「チヌ釣り」と言え!! あきらかにチヌ釣りをいい加減なカタカナ英語にしたものでしょう。 ご当地大阪湾は古来「茅渟の海(ちぬのうみ)」と呼ばれていました。 それくらいたくさんチヌがいたのでしょう。 (今もたくさんいますが…) またご当地ではチヌ(マチヌ、クロダイ)以外にキビレ(キチヌ、キビレチヌ)がよく釣れていて、最近ではどちらかというとキビレの方が多いんじゃな

          疑似餌釣り雑感(違和感)その6(チニング)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その5 (アジング、メバリング)

          アジング、メバリング、なんでこんな言葉が必要なのか、生まれたのか? これは(たぶん)アジ釣、メバル釣りのことだろうけれど、わざわざこんなでたらめ英語風カタカナ語にするのか? アジは英語で jack mackerel, 日本で釣れるアジはjapanese jack mackerel という言葉になります。 アジの種類はいくつかあるので、上記のものと異なるのものもあるようです。 アジ釣を英語で言うなら jack mackerel fishing になるでしょう。 ジャック

          疑似餌釣り雑感(違和感)その5 (アジング、メバリング)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その4 (シーバス)

          「シーバス釣り」という言葉をよく見かけるようになりました。 シーバスですぐに思いつくのはこれですね :-) はて、シーバスというのはどんな魚だろうかと少し調べてみると、これは sea bass で bass の仲間の一種のようだと絞り込めてきました。 bass というのは「バス釣り」として少し前から使われるようになった、淡水魚「オオクチバス」のことで、bass の仲間には色々とあって、海水魚として sea bass と呼ばれるものがあることがわかってきました。 なんと

          疑似餌釣り雑感(違和感)その4 (シーバス)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その3 (ランガン)

          「ショアジギングでランガンをする」 というような表現を見かけました。 「ショアジギング」はその2で取り上げています。 『海岸からの金属製疑似餌を使っての釣り』 のことでした。 ではランガンをするとは…わかりますか? どうやらこの語源は、軍事用語で run and gun shooting にあるようです。 軍事用語としては「移動射撃」を意味します。 つまり、「移動しながら銃撃する」という run and gun shooting を略してrun 'n gun であろう

          疑似餌釣り雑感(違和感)その3 (ランガン)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その2 (ショアジギング)

          ショアジギングと言われても何のことやらさっぱり分かりませんね。 どうやら英語では shore jigging となるようですが、コンサイスでは命中しません。 更に深堀するには jigging って何だろうとなるのですが、どうやら jig が語源になるようです。 jig というのは工作機械に加工用材料を固定するための金属製の器具のことで、日本語では「治具」という言葉があてられるようです。 また、jig には「上下[左右]に動かす」という動詞的意味があるようです。 このあ

          疑似餌釣り雑感(違和感)その2 (ショアジギング)

          疑似餌釣り雑感(違和感)その1

          この記事の起点は、アメブロのこの記事になります。 ルアーと呼ばれる疑似餌は、ん十年前には実物を見ていたのですが、3本イカリがついていて、いつも釣っている魚の口よりも大きさがあったので、これを魚が口の中にのみ込んでしまうとは思えず、ハゲ掛けのようにひっかけ釣りをするのかと思え、私が考える釣りではなく、ひっかけという一種の漁のように思えて、私が考える釣りの美学には外れているように思え、興味を惹かれることもなく、掘り下げることもしませんでした。 また、それ以前にはイカ釣り用の疑

          疑似餌釣り雑感(違和感)その1