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瞼の上に少女が腰をかけているの(詩と散文?)

『電車でうたたね』

昼前の
すいた電車で
ゆ〜らゆら

お日様が
背中を温め
ほてってゆく

手元の小説は
同じところを繰り返し
瞼は優しく
撫でられる

昼前の
すいた電車で
ゆ〜らゆら

私はすっかり
夢の中
わんこと窓辺で
おひるねさ

うららかな
日差しが頭に
染み込んで
夢すらうつろに
なってゆく

昼前の
すいた電車で
ゆ〜らゆら

『青い昼』

空っぽの電車
青いシートに
ふんわりと
日差しがかかる

外でごちゃごちゃした建物が
青い影を落としてる

髪を照らす
真っ白な乾いた柱が
心地良い

外の景色は
ぱらぱら漫画で
あそこは何か?と
考える隙も
与えない

車内の光も
次から次へと流れて
たまに穏やかになったりもする
まるで川の中を
光になって泳いでる様に

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