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オーストラリア体験記        <第1回> ダーウィン

2024年6月22日から28日までオーストラリアのダーウィンとブリスベンに行ってきましたので、忘れないうちに現地情報を旅行ガイドとの重複を避けながら発信します。今回の投稿が初めてです。

日本経済が失われた30年でもがいている中、オーストラリアは順調に発展しています。その謎を解明したいと思い、ときどきオーストラリア各地を訪れています。

ダーウィンは北部準州の州都であり、オーストラリアの最北部にあるためトップエンドと呼ばれ、人口は約14万人です。日本から行く場合はシンガポールかケアンズを経由するのが一般的です。ケアンズ空港はチェックインさえすれば飲食店のバラエティがあり、長時間のトランジットでも過ごしやすいのですが、日本からのJetstar便は早朝に着くため、国内線にチェックインするまでに一苦労します。ケアンズからダーウィンに飛んでいる間、ヨーク岬半島カカドゥ国立公園の荒野が眼下に広がるので、できるだけ窓側の席を確保しておきましょう。

ヨーク岬半島の上空を飛ぶ

ダーウィン空港に着くと、すぐにアメリカ海兵隊のオスプレイが並んでいるところが目に入ってきます。ダーウィンの町の中心部は歩いて行動できる範囲にあり、ミッチェル通りスミス通りを頭に入れておけば十分です。しかし、通りが東西南北に通っておらず45度傾いているため、説明が少し複雑になります。空港から市内へはエアポートシャトルサービスがあるはずでしたが、TAXIで40~50Au$を要しました。 

ダーウィン空港に配備されたアメリカ海兵隊のオスプレイ

町の中心はミッチェル通りのバックパッカーが集まるエリアであり、スーパーのコールスもそこにあります。最もにぎわう場所は、そこからスミス通りに出て少し南東方向に行ったスミス・モールです。朝晩はそれほどではありませんが、ランチタイムにはどこからか大勢の人が集まってきます。たいていの場合、食事はこのエリアで済ませられますが、食材を購入する場合はスミス通りを少し北西に上ったところにスーパーのウールワースがあります。

賑わうスミス・モール

観光情報を入手するためには、スミス・モールの南東端の向かい側にあるツーリズム・トップエンドがベストです。十分な人数の案内係が配置されており、バスの乗り方などをわかりやすい英語で説明してもらえます。ついでに、ここで世界遺産カカドゥ国立公園など現地ツアーへの申し込みも代行してもらえます。ツーリズム・トップエンドの北東側にあるクライストチャーチの横を南東に少し行くとウォーターフロント地区への入口になります。その突き当りのエレベーターでウォーターフロント地区に降りると、ダーウィン中心街では見慣れない洒落たレストランやカフェが並んでいます。

ウォーターフロント入口からの眺め。この横に国際コンサルタント会社PwCのオフィスがあります。
カフェが並ぶウォーターフロント地区

ダーウィンには戦前に多くの日本人が真珠貝ダイバーとして移民してきました。その墓地が植物園横のクリケット・グラウンドに隣接して残されています。ツーリズム・トップエンドのすぐ北東のところにバス停があり、4番または6番のバスに乗ってミンディルビーチにあるカジノのバス停で降りると、容易に発見できます。私が訪れた2024年には墓地の敷地内に入れないようになっており、撮った写真からは「谷川音蔵」「荒瀬スエ」「長井佐市」「齊藤平次郎」「萩山藤晴」「背古政雄」の名前が確認されました。

ボタニックガーデン横の墓地。この中に多くの日本人が埋葬されています。

ダーウィンを拠点にすると、日帰りツアーカカドゥ国立公園に行くことができます。市内の主要ホテル集合が午前6時ごろで、かなり早いですが、8時ごろ朝食を食べるドライブインに寄ってくれるので、無理をしてホテル集合前に朝食を済ましておく必要はありません。10時ごろノーランジーロックで先住民の壁画を見て、12時からランチ、1時ごろからツアーのハイライトであるイエローリバークルーズという流れになると思います。ガイドさんの話によると、乾季前半の6月前後がツアーのベストシーズンで、乾季の後半には辺り一面が枯れてしまい、雨季になると水没してしまうとのこと。

ノーランジーロックの壁画
カカドゥ・イエローリバークルーズ

オーストラリア北部にはダーウィンだけだはなく、西オーストラリア州のブルームにもそれ以上の規模で日本人移民が暮らしていました。文献の写真から見る限りでは、ブルームの方が墓地の保存状態が良さそうです。『世界の街道を行く BEST 500』 (日経ナショナル ジオグラフィックス社)では、カナナラからダービーまでの676kmが「赤土の悪路を行く」ギブ・リバー・ボードとして紹介されています。皆さんが彼らの夢の跡を訪れるとき、雨季を避けて挑戦してください。

私はカカドゥ日帰りツアーの帰路、空港で降ろしてもらえなかったので、いったん市内に帰り、TAXIに乗って空港に向かいました。次の目的地はクイーンズランド州のブリスベンですが、ダーウィン発が午前1時30分、ブリスベン着が早朝5時40分の強行軍です。ダーウィン空港の売店は、夕方から午後10時ころまでいったん営業を中止して、深夜便が出る前に営業再開というスケジュールのようです。午前1時ごろからブリスベンだけではなく、主要都市に向けて一斉に各社航空便が飛び立っていきます。


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