唯一ダメダメだったアルバイトの話
※画像は何の関係もありません
犯罪係数を計るバイトはしてないです
私は高校時代からアルバイトに明け暮れて
いました
お父さんがアルコール依存症で仕事を
よくクビになっていたので、大学に行くなら
自分で何とか生活する必要があったからです
高校の頃は近所のスーパーで学校の後
週5くらいバイトしていました
大学に入ってからも学費は親が出して
くれましたが、家賃を含めた生活の全ては
月6万の奨学金と自分で稼いで何とかする
必要がありました
ちなみに奨学金は卒業後16年間、毎月
1万5千円ずつきっちり返済しました
288万…無利息とはいえ長く辛い道程でした
大学時代は授業よりバイトしている時間が
長かったと思います
常に二、三個バイトを掛け持ちしていました
学校終わりの夕方からと深夜から朝まで
スーパー、コンビニ、牛丼屋、カメラ屋
24時間営業のレンタルビデオ店、塾講師
くらいだったでしょうか
それぞれ一年以上は続けていたと思います
学校終わって、夕方バイトして、それから
深夜から朝までバイトして、また朝学校行って
バイトして深夜バイトして、午前中の授業
なければパチンコ屋の新装開店並んで
夜バイトなければスナックで飲んで…
よく四年間生き延びたものです
若さすげー
今じゃ考えられません
ただ、何度か遅刻はしました
ちょっと時間空いたから横になろうとしたら
寝落ちして、目覚ましかけても起きられない事
がありました
遅刻はイクナイ
生活するために月20万くらい稼いでいました
そんなに稼いでいれば貯金もできるはず
ですが当時携帯代がパケット使い過ぎて
5万とかスナックで呑んだり、それはまた
別の機会に大学時代の思い出として書きます
自分で言うな!と言われそうですが結構優秀な
バイトでした
まず出勤シフトは先方にお任せで入れられたシフトは全部出る
ちゃんと仕事の手順はメモして覚える
接客も笑顔で愛想良い
処理能力もまあまあで手を抜かない
どうやったらバイト中、効率良く働けるか
人間関係が上手くいくか、ビジネス本
自己啓発本も山のように買っていました
結果、そこから上っ面で人付き合いをこなす
呪いにかかるのですが、それも別の機会に
本題
唯一「もう無理!できない!」と辞めさせて
もらったのが「ラーメン屋の立ち上げ」の
手伝いのバイトでした
とあるアルバイト先の新規事業で
オリジナルのとんこつラーメン店を出店
する事になりました
麺極細で一蘭みたいな辛いのも乗せたやつ
そこの店長になる方が元々ラーメンが好きで
独自に研究して、会社が後押ししました
店長とは私も仲が良く、男として憧れていた
のもあり弟子に志願しました
学生時代はバンドやってて氷室京介に似てて
ケンカ強くてパチンコでも稼いでて頭も切れて
格好良かった方でした
そこからはバイトは修行一本になりました
ゆくゆくは他店舗経営を目指し、師匠の味を
再現できる弟子として育てられる予定でした
ラーメンのかえしや肝は師匠しか知りません
でしたがスープ作りを毎日教わっていました
とんこつラーメン独特の臭いがでないよう
豚さんの頭やゲンコツといわれる骨を丁寧に
洗ったり、金槌で割って髄が出やすくしたり
それはできました
問題は一番大事なスープの味です
何時間も灰汁を取りながら、豚さんを煮て
スープを仕上げます
途中途中、味見をして、出来上がったと思った
時に師匠に味をみてもらいます
何度も何度も味見をし、これくらいかと
感じた時に師匠に「お願いします!」と
声をかけます
結果………
「うしぃーわ!(薄いわ)」
絶望、で、もうしばらく炊きます、今度こそ
と思い「師匠お願いします!」
「濃いーわいや!」
こんなやり取りを二、三ヶ月繰り返して
気付きました
もう無理!俺、繊細な味わからん!
あと麺の固さのバリカタとか硬め、普通も
「ちげーわいや!」
もうポンコツここに極まれり
売上も上げていないのにバイト代が貰えると
いう事と狭い緊張感ある空間で師匠と二人きり
という事など色々重なりギブアップしました
※その後、ラーメン屋はオープンしましたが
数年後に閉店したようです 一所懸命
無理なものは無理!
食にたいしてこだわりもなかった自分が至高の
とんこつラーメンを作ろうなんて、土台から
間違っていた事にやっと気付きました
ウチは男三人兄弟だったのでご飯は質より量
カレー、シチュー、豚汁、ハンバーグ、唐揚げ、焼いた肉がレギュラーでローテしていました、美味しかった
その経験から「努力してもできない事はある」と学び得意な事で頑張ろうと思いました
勿論、大抵の事は努力でいくらかのレベルには
到達すると思いますが、できない事もあるので
無理してもしょうがないと気付いたお話でした
色々細かい事入れるとまだまだ書き足りない
のですが、今日はこの辺りで
今日もお読み頂き、ありがとうございます
また宜しければお立ち寄り下さいませ
失礼致します
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