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相続の発生は突然に・・はじまり
私は30代なのもあり、相続とはもっとっずっと先に経験するものだと思い込んでおりました。
相続の始まりは母が亡くなったことで発生しました。
母は癌宣告されていたのですが、一年ほど定期健診や抗がん剤治療で経過観察しており体は動けたので一人暮らしをしていました。
癌はジェットコースターとはよくいったもので突然倒れて介護の間もないまま亡くなりました。
そして今、私は姉に遺産分割調停を裁判所に申し立てし、裁判所からの通知をまっているところです。
◇家族(相続人)について
亡くなった人 (被相続人) 母
相続人 私 姉 40代既婚 子あり
母の場合は父と離婚しているので相続人子二人だけになります。
◇主な遺産
不動産(母が住んでいた田舎の一軒家、田んぼ、林)、預金、現金
◇決裂 争いとなった経緯
母は一人暮らしだったので生活の介助などは一切必要とはしていなかったが、病院までの送迎や週末の買い出しなどは姉か私が手伝いを行っていました。
私は当時働いていたので仕事を休むことは難しく、実家の距離も片道一時間半と遠く、姉のほうは無職で実家の距離が40分だったこともあり、母は姉を頼ることも多かったです。
送迎の多い少ないでみれば姉のほうが負担はあったと思います。元々姉妹仲は全く良くなかったのですが、そんな経緯もあったので、遺産を分割するときには姉のほうにいくぶんか多めにもっていってもらおう、という考えもいっときはあったのです。
しかしその考えは葬儀のときに見事に吹き飛んでしまいます...
葬儀の日、しばらくぶりの再会となったのですが姉は私のほうに歩み寄ってくるなり「わかってるんだろうんね、私のほうが多く病院まで送迎してたんだから、遺産はすべて私がもらうからね」と言われました。
ただ、この言葉は姉の性格もわかっていたし、相続の時たいていこれで揉めることはわかっていたので言いたいことは飲み込みました。
しかしそのあとの言葉が大きかったです。
「葬儀の時泣いていたのを見たけど、ウソ泣きでしょう。そんなに悲しかった?」
この言葉に愕然としました。人の涙を平気で嘘だといえるなんて、と。
この一言で姉に多くもっていってもらおうという考えは頭から消えてしましました。法廷相続どおりだと決心しました。
◇それぞれの希望
姉 10対0
私 法廷相続通りの二分
以上が経緯となります。
相続で争いなんて、と思っている人が大半だと思います。
もともと姉と仲の悪かった私でさえ、まさか自分が遺産分割調停までいくことになるとは予想していなかったからです。
仲のいい兄弟でさえときには争いになるとも聞きます。私のようにもともと仲が悪いほうが失うものがなくて精神的には疲弊しないのかな、とも感じてます。